中年期に1日2食以下という欠食習慣がある人は高齢期に身体が衰弱する「フレイル」になりやすいとの調査結果を国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)のチームがアメリカの専門誌に発表した。
チームは認知症や認知機能低下のない65歳以上の約5000人を対象に、同県知多市で調査を実施。25~44歳の壮年期、45~64歳の中年期、65歳以上の高齢期で年代ごとの食事回数を聞き「1日2食以下」を「欠食あり」とした。
また、調査対象者の身体状況について「6カ月で2キロ以上の体重減少」「握力が男性28キロ未満、女性18キロ未満の筋力低下」「秒速1メートル未満の遅い歩行速度」などの有無からフレイスかどうかを判定した。肉や魚、卵、乳製品、野菜、果物、海藻類など、どんな種類の食品を食べているかについても聞いた。
壮年期に欠食ありと回答した人は3・6%、中年期は2・8%、高齢期は4・1%だった。フレイルと判定された人は53・8%だった。
欠食とフレイルの関係を分析したところ、欠食のない人を基準に、中年期だけ欠食していた人と壮年期から中年期に欠食していた人は高齢期のフレイルに関連していた。中年期に欠食していた人は高齢期に欠食をやめてもフレイル発症に強い関連があった。
高齢期に多様な食品を食べている人は中年期に欠食があってもフレイルを発症している傾向はみられなかった。
同センター予防老年学研究部の西島千陽研究員は、「高齢期のフレイル予防には中年期からの欠食習慣の改善が重要だ。中年期に欠食があったとしても高齢期に多様な食品を食べれば予防できる可能性がある」と指摘している。
2026年2月24日(火)