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2025/09/14

🟥石炭の燃焼や野焼きで出る「すす」、心筋梗塞リスク高める可能性 患者4・4万人とPM2・5濃度のデータを分析

 大気汚染を引き起こす微小粒子状物質(PM2・5)の成分のうち、石炭の燃焼や野焼きなどで発生する「ブラックカーボン」(すす)が急性心筋梗塞(こうそく)のリスクを高める可能性があるとの研究結果を、熊本大や国立環境研究所などの研究チームが発表した。健康に被害を及ぼす成分を特定することで、より効果的な対策につながるとしている。論文が国際学術誌に掲載された。

 チームの小島淳(すなお)・熊本大客員教授(循環器内科)らは、2017年4月~2019年12月に東京、大阪、福岡など7都道府県で救急搬送され、急性心筋梗塞で入院した患者約4万4000人のデータと、各地のPM2・5濃度の観測データを分析した。その結果、入院した当日と前日のPM2・5濃度が上昇すると、患者が増加する傾向があることが判明した。

 PM2・5の成分ごとに調べると、急性心筋梗塞のリスクを高めていたのはブラックカーボンだけだった。濃度が1立方メートル当たり0・3マイクロ・グラム(マイクロは100万分の1)上昇すると、患者数が2・8%増えていた。吸引したブラックカーボンが、肺で炎症を起こすことなどが影響している可能性があるという。

 一方、「硝酸イオン」や「硫酸イオン」などその他の成分には、急性心筋梗塞との明確な関係はみられなかった。

  上田佳代・北海道大教授(環境保健)は、 「PM2・5はさまざまな物質の混合物であり、詳しい成分に着目して疾病との関係を分析することは重要だ。どの排出源への対策が優先されるかの判断に役立つ」と話している。

 2025年9月14日(日)

2024/12/25

🟪「健康寿命」ほぼ横ばいで推移、厚労省発表 男性72・57歳、女性75・45歳

 厚生労働省は24日、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2022年は男性72・57歳、女性75・45歳だったと公表しました。前回調査の2019年(男性72・68歳、女性75・38歳)から、ほぼ横ばいで推移しました。

 健康寿命は3年ごとに公表。平均寿命との差は日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味するため、厚労省は差を縮めることを目指しています。2022年の差は男性8・49歳、女性11・63歳となり、初公表の2010年以降、縮小傾向が続いています。

 都道府県別で健康寿命が最長だったのは、男女ともに静岡県で男性73・75歳、女性76・68歳。最短は男女ともに岩手県で男性70・93歳、女性74・28歳でした。

 厚労省は本年度からの12年間の健康づくり計画「健康日本21(第3次)」で、健康寿命の延伸と都道府県格差の縮小を掲げ、喫煙・飲酒や睡眠、女性の骨粗しょう症検診の受診率に関する数値目標も設定しています。

 2024年12月25日(水)

🟥エーザイ、自宅投与の認知症薬をアメリカで発売 患者支援アプリも

 エーザイとアメリカのバイオジェンは7日、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名:レケンビ)」について、自宅で投与できる皮下注射タイプをアメリカで発売したと発表した。治療開始から1年半が経過した患者を対象とし、通院や看護の負担を減らせる。  レカネマブの価格は1本375ドル...