新型コロナの感染拡大で病床使用率が90%を超えている神奈川県は、新型コロナへの感染が確認された90歳代の女性が、先週、救急搬送中に受け入れ先の病院が見付からず、自宅に戻され、その翌日に死亡したと発表しました。
神奈川県によりますと、死亡したのは鎌倉市の90歳代の女性で、8月8日、発熱やせきなどの症状があり、かかりつけの訪問診療の医師の検査で新型コロナへの感染が確認されました。
医師は入院が必要と判断して救急搬送を要請し、女性は救急車に乗ったものの、救急隊が問い合わせた医療機関は満床で入院できず、自宅に戻され、その翌日、9日に同居している家族によって、自宅で死亡しているのが見付かったということです。
女性は循環器などに持病があり、今月初めごろから訪問診療で点滴などの治療を受けていました。
神奈川県では、入院者が14日時点で1964人で、病床使用率は93・5%に上り、入院が必要な人の受け入れ先がすぐに見付からないケースも増えているということです。
県の担当者は、「医師が入院が必要と判断した人が入院できなかった、非常に残念な事例と受け止めている。医療機関も努力しているが、県としても、必要な人が医療の措置を受けられるよう、病床確保に努めたい」と話しています。
2022年8月15日(月)
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