2022/08/03

🇷🇺尿路憩室

尿路の壁にほころびができ、尿が通過する際の圧力により、袋状の憩室が外側に突出する疾患

尿路憩室とは、尿路の内腔(ないくう)の壁の弱い部分が排尿の圧力によって膨らみ、袋状の憩室ができて外側に突出する疾患。

腎臓(じんぞう)で作られた尿は、腎盂(じんう)、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道と続く尿路を通って体の外に出ます。それらの尿路の内腔の壁に、外側にまで通じる完全な穴ではなく、不完全なほころびができ、その弱くなった壁の一部が、排尿に際して内腔を通過する尿の圧力により、風船のように膨らんだ憩室として外側に向かって突出します。

尿路の発生部位により、腎杯憩室、尿管憩室、膀胱憩室、尿道憩室に大別されます。

生まれ付きの原因で発症する場合と、尿路の通過障害によってその上流部に圧力がかかり、発症する場合とがあります。前立腺(ぜんりつせん)の肥大に伴って尿道の狭窄(きょうさく)が起こり、それによって上流部に圧力がかかり、膀胱憩室を発症するというのが、その例です。

尿路憩室を発症すると、尿が出にくくなり、高度の排尿困難を起こすことがあります。尿道口に近い部分に憩室ができると、排尿後、尿道憩室にたまっていた尿が滴ることがあります。陰部に痛みやはれを感じることもあります。

また、憩室内部には尿がたまりやすいので、細菌感染や結石、腫瘍(しゅよう)などが起こりやすくなります。

尿路憩室の検査と診断と治療

泌尿器科の医師による診断では、造影剤を膀胱内に注入し尿路を撮影する尿路造影検査や、柔軟性のある内視鏡を挿入して観察することで確定します。結石や腫瘍があるのではと疑って検査した際に、憩室が見付かることもあります。

泌尿器科の医師による治療では、尿路憩室そのものは問題となることが少ないものの、細菌感染や結石、腫瘍が起こりやすいため、内視鏡を尿道から入れて憩室を切除したり、憩室が大きい場合は、開腹して憩室を切除する手術を行うことになります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟪新型コロナ、沖縄県が独自で注意喚起へ 流行時に「拡大準備情報」を発出 

 沖縄県は19日、新型コロナウイルス感染症の流行が疑われる場合、県独自で「新型コロナ感染拡大準備情報」を発出すると発表しました。新型コロナについては、過去の感染データの蓄積が乏しいことなどから、国がインフルエンザのような注意報や警報の発令基準を設けていない一方、重症化する高齢者...