肝臓に、中性脂肪を主体とした脂質が蓄積する疾患で、通常は4パーセント位なのが10パーセント以上に増加します。大きく、アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝にわけられます。原因としては、動物性脂肪の過食が最多で、アルコールの多飲や薬剤の摂取、肥満、糖尿病、妊娠などが挙げられます。
脂肪肝特有の症状はあまりなく、腹部の膨満感、疲労感、吐き気などの不定愁訴があります。アルコール性脂肪肝を除けば、脂肪肝それ自体では、肝臓の働きが著しく障害されることはありません。
禁酒、バランスのとれた栄養摂取と体重のコントロール、糖尿病患者は血糖のコントロール、薬剤による場合はその中止など、原因を除去することによって比較的短期間で改善、治癒します。
なお、ガチョウや鴨の肝臓を強制肥育によって肥大化させた高級食材「フォアグラ」や、まれにニワトリの雌鶏に見られる「白肝」も、実は脂肪肝なのです。
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