2023/02/22

🟪新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」で後遺症リスクほぼ半減 塩野義製薬が追跡調査

 塩野義製薬は22日、新型コロナウイルス感染症の治療薬「ゾコーバ」の臨床試験(治験)に参加した人の6カ月間の追跡調査で、のどの痛みや倦怠(けんたい)感などの症状が継続するリスクが、プラセボ(偽薬)を服用した人と比べて45%減少したと発表しました。感染初期に体内のウイルスを減らすことが、後遺症のリスク低減につながる可能性があります。

 ゾコーバは昨年11月に厚生労働省に緊急承認されました。服用することで症状が改善するまでの時間を24時間早める効果があります。

 コロナでは症状改善後も長期にわたって後遺症に悩まされる人が多いことが、報告されています。ただ、原因がはっきりしておらず、治療法も確立されていません。

 塩野義製薬は日本と韓国、ベトナムで実施したゾコーバの治験に参加した人の追跡調査を行い、服用してから6カ月時点までに現れた症状を回答してもらいました。

 感染初期にある程度の症状があった人のうち、せきやのどの痛み、倦怠感、味覚・嗅覚異常などが継続していた人の割合は、ゾコーバを服用した人では14・5%、偽薬を服用した人では26・3%でした。ゾコーバを服用した場合、リスクが33%低くなりました。

 集中力や思考力の低下、物忘れ、不眠などの神経系の症状も、後遺症として多く報告されています。追跡調査ではゾコーバを服用した人の29・4%、偽薬を服用した人の44%が症状が発現したと回答。ゾコーバを服用した場合、リスクが33%低くなりました。

 塩野義製薬は今後、12カ月時点まで追跡調査を続ける予定。後遺症に関しての医師主導型の治験も計画中で、良好な結果が得られれば、予防効果としての追加の承認申請も目指したいとしています。

 2023年2月22日(水)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟪小中学生の体力調査、中学生男子はコロナ感染拡大前を上回る

 全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走など8つの項目で体力や運動能力を調べる今年度の国の調査で、中学生の男子の合計点は新型コロナウイルスの感染拡大前を上回りました。一方で、小学生の男女は低下傾向にあり、スポーツ庁は運動の機会を増やす取り組みに力を入れていく方針で...