2023/02/28

🟪新型コロナウイルス、感染から1年半後も4人に1人が後遺症 国際医療研究センターが調査

 新型コロナウイルスに感染した後で出る症状について、国立国際医療研究センターが調べたところ、感染から1年半後の段階でも4人に1人が記憶障害や嗅覚の異常など後遺症とみられる症状を訴えていたことがわかりました。

 コロナ自体の症状は軽くても、その後に出る症状が続くこともあるとして、注意を呼び掛けています。

 国立国際医療研究センターは2020年2月から2021年11月までにセンターや各地の病院を受診するなどした新型コロナ患者で、回復した20歳代から70歳代の502人から、その後の症状を聞き取って分析しました。

 その結果、何らかの症状があると訴えた人の割合は、半年後では32・3%、1年後は30・5%、1年半後でも25・8%と約4人に1人でした。

 このうち1年後の段階での症状をみると、記憶障害が11・7%、集中力の低下が11・4%、嗅覚の異常が10・3%、頭に「もや」がかかったように感じ思考力が低下する「ブレインフォグ」が9・1%、抑うつ状態が7・5%、味覚の異常が5・9%、息切れが5・6%、けん怠感が3・8%、脱毛が3・5%などとなっていました。

 また、女性は嗅覚の異常や脱毛、集中力の低下が続く傾向があり、コロナ自体の症状が中等症や重症だった人は息切れやせき、けん怠感が続く傾向があったとしています。

 調査をまとめた森岡慎一郎医師は、「オミクロン型では、後遺症が出る割合は低くなってきたとされているが、感染した患者は非常に多いので決して侮ることはできない。コロナ自体の症状が軽症でもその後の症状が長引く人はいるので、日ごろから感染対策を取っていただきたい」と話しています。

 2023年2月28日(火)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟪小中学生の体力調査、中学生男子はコロナ感染拡大前を上回る

 全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走など8つの項目で体力や運動能力を調べる今年度の国の調査で、中学生の男子の合計点は新型コロナウイルスの感染拡大前を上回りました。一方で、小学生の男女は低下傾向にあり、スポーツ庁は運動の機会を増やす取り組みに力を入れていく方針で...