厚生労働省は新型コロナウイルスのワクチン接種について、2023年度のスケジュールを決めました。5月8日に高齢者や基礎疾患のある人を対象としたオミクロン型対応ワクチンの2回目接種を始めます。2022年9月から実施しているオミクロン型の1回目接種は5月7日に終えます。次の冬の感染拡大に備え、9月には改めて5歳以上を対象とした接種を始めます。
ワクチンが重症化を抑える効果は、接種から半年〜1年程度とする報告があります。高齢者や基礎疾患のある人はオミクロン型対応ワクチンを1回目に接種してから3カ月以上たっていれば、5月8日から2回目を受けられます。多い人で6回目のコロナワクチン接種となります。7日に開いた厚生科学審議会(厚労相の諮問機関)の予防接種・ワクチン分科会が接種スケジュールを了承しました。
これまでと同様に予防接種法上の「特例臨時接種」として全額公費で負担し、希望する人は無料で受けられます。政府は5月8日に新型コロナの感染症法上の位置付けを季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げる方針で、接種開始日も同日にそろえました。
65歳以上の高齢者や基礎疾患のある5〜64歳、医療従事者らが接種の対象となります。接種を検討する努力義務や接種勧奨は重症化リスクのある人に限り、医療従事者らは対象から外します。
厚労省は9月以降にも改めて接種を始める方針で、開始日や使用ワクチンは今後、検討します。高齢者らは2023年度中に、最大2回の接種を受けられることになります。
オミクロン型対応ワクチンの接種は、これまで12歳以上が対象でした。7日の会合では従来型を2回接種したことのある5〜11歳について、オミクロン型の追加接種を3月8日に始める方針も決めました。前回の接種から少なくとも3カ月が経過していることが条件となります。乳幼児には引き続き、従来型ワクチンを用います。
2023年3月7日(火)
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