農林水産省は20日、国内で昨秋から続発していた高病原性鳥インフルエンザについて「清浄化」を宣言し、家畜の伝染病を監視している国際獣疫事務局(OIE)に認められたと発表しました。「清浄化」は、農場や施設からウイルスがなくなったことを意味し、事実上の終息宣言となります。
鳥インフルエンザは昨年10月~今年4月、26道県の農場や施設で84件発生し、1771万羽が殺処分の対象となりました。件数・殺処分数ともに過去最多で、このうち、山形、福島、群馬、鳥取、長崎、沖縄6県では初の感染確認となりました。
シーズン最後の発生となった北海道千歳市の農場で4月14日に防疫措置が完了。その後28日間にわたり新たな発生がなかったため、農水省がOIEの規定に基づき清浄化を申告していました。
鳥インフルエンザは、ヨーロッパや南アメリカ、それにアジアなどでも発生が続いていて、1年を通じて各国で感染が続く状況になっています。
日本国内には越冬する渡り鳥によってウイルスが持ち込まれるとされ、農水省は秋以降に、感染が拡大しないよう農場・施設での衛生管理の徹底を養鶏農家に呼び掛けます。
2023年6月20日(火)
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