2024/02/12

🟧北海道でインフルエンザが猛威、一時449校が休業 冬休み明けで再び増加の兆し

 北海道内で今冬、インフルエンザウイルスが猛威を振るっています。小中学校を中心に感染が拡大し、学級閉鎖は全道で最大で288件に上りました。昨年12月にピークを越えたものの、冬休みが終わった1月下旬以降、再び増加の兆しがあります。

 道の統計によると、インフルエンザは昨年8月末ごろに流行入りし、10月下旬に定点医療機関当たりの患者数が19・58人になりました。それから1カ月弱で定点医療機関当たり30人の警報レベルを超えました。12月初旬になると、週の症例数が1万3779人とピークに達しました。道感染症対策課の担当者は、「例年より拡大のペースが速かった。定点当たりの患者数も多い」と話しています。

 目立ったのが、インフルエンザの集団感染による学校と幼稚園の休業で、学級・学年閉鎖を含めて一時、449校に上りました。その後、12月下旬に幼稚園や学校が冬休みに入ったこともあり、定点医療機関当たりの患者数は警報レベルを下回り、1月半ばには10人の注意報レベルを下回りました。

 ただし、冬休みが明けてから再び感染拡大の傾向にあります。1月29~2月4日は症例数が2581人(前週比998人増)で、定点医療機関当たりの患者数も注意報レベルを突破。1月15~21日に6校のみだった学級閉鎖は1月29~2月4日に学年閉鎖・休校と合わせて90と15倍になりました。

 2022年12月の定点医療機関当たりの患者数は、2人以下でした。道医師会常任理事の三戸和昭医師(73)は今冬のインフル流行の理由を2つ挙げます。1つは人々の免疫の低さで、新型コロナ感染拡大以降、インフルエンザが流行せず、抗体を持つ人が減ったといいます。もう1つは、2種類のインフルエンザウイルスが同時に広まったことで、「A型の2つの亜型が拡大し、その両方にかかったという人がかなりいた」と指摘します。

 インフルエンザの感染再拡大とともに気になるのが、新型コロナの状況で、1月29~2月4日のコロナの定点当たりの患者数は15・4人。昨年9月以来、4カ月ぶりに15人を超えました。三戸医師は、「流行スピードは速いが、重症例はあまりない。今後も変異を繰り返して流行は続くだろう」と分析。「手洗いうがいなどが一番の予防策。感染したと思ったら早期に受診してほしい」と呼び掛けています。

 2024年2月12日(月)

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