フランス南東部リヨン近郊で2日、環境保護活動家グループが有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」の生産停止を訴えて化学工場の敷地に侵入し、8人が逮捕される騒ぎがありました。
環境保護団体「絶滅への反逆」と「ユース・フォー・クライメート」のメンバーがフェンスを破り、フランスの化学大手アルケマのピエールベニット工場に乱入しました。
団体の報道担当者によると、約300人が抗議に参加しました。警察は約150人としています。
同担当者は、「我々はアルケマによる『フォーエバー・ケミカル(永遠の化学物質、PFAS)』のローヌ川への廃棄を阻止したい」と説明し、「ここで秘密裏に行われていることを公にしたい」とも語りました。
同工場の近くでは、空調大手のダイキン工業が新工場建設を計画しており、地元住民の反対に遭っています。地元当局は、「2024年末までに界面活性剤としてのPFASの使用停止を2022年9月に命じられたアルケマと違い、ダイキンの新工場ではPFASの水系への流出はない」としています。
2024年3月3日(日)
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