厚生労働省によりますと、3月10日までの1週間に全国約5000の定点医療機関から報告された新型コロナウイルスの患者数は、前の週から2252人減って3万2236人となりました。
また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は6・53人で、前の週の0・93倍でした。前の週から減少が続くのは5週連続となります。
都道府県別では、多い順に宮城県が12・1人、新潟県が11・94人、山形県が11・16人、岩手県が10・9人、青森県が10・5人など。少なかったのは東京都4・25人、大阪府4・34人などでした。31都道府県で前の週より減少しています。
3月10日までの1週間に、全国約500の定点医療機関から報告された新たに入院した患者の数は2290人で、前の週と比べて139人の減少でした。
厚労省は全国の流行状況について、「全国でみると減少傾向が続いているものの、減少幅は緩やかな傾向にある。引き続き感染対策を行ってほしい」としています。
国立感染症研究所などによりますと、3月10日までの1週間に全国約5000カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週より1万760人多い7万9643人だったということです。
1医療機関当たりでは、全国で16・14人と前の週から2・18人増え、4週間ぶりに増加に転じました。
都道府県ごとの1医療機関当たりの患者数は、石川県が37・10人、北海道が35・01人、新潟県が31・79人、山形県が28・28人、富山県が26・21人などとなっています。
こうしたデータを基に推計されるこの1週間の全国の患者数は約47万人で、昨年9月4日以降の累積の患者数は約1636万6000人と推計されています。
また、直近5週間に検出されたウイルスを分析すると「B型」のインフルエンザが77%で、最も多くなっているということです。
日本感染症学会のインフルエンザ委員会で委員長を務める倉敷中央病院の石田直副院長は、「気温の低い日が全国的に続き、患者の増加に影響しているとみられる。例年であれば今月から来月にかけて減っていく見込みだが、『B型』に免疫がない人が多く急には減少しないと考えられるので、引き続き感染対策を続けてほしい」と話していました。
2024年3月16日(土)
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