世界気象機関(WMO)は5日、昨年12月にピークを迎えたエルニーニョ現象は、観測史上5位に入る強さだったとし、5月までの気温は平年を上回る可能性が高いとの見通しを発表しました。
現在のエルニーニョ現象は昨年6月に発生し、その影響は11月から今年1月にかけて最大となり、東部・中部太平洋熱帯域の平均海面水温は1991〜2020年の平均値を最高で約2度上回りました。
WMOによると、エルニーニョ現象は徐々に弱まりつつありますが、温室効果ガスによって大気中に熱がこもり、影響は今後数カ月間続くとみられています。
WMOは、「3〜5月の平均気温は、ほぼすべての陸地で平年値を上回る」と予測しています。さらに、3〜5月にかけてエルニーニョ現象が続く可能性は約60%、4〜6月にかけて平常となる可能性は80%としました。
一方、今年後半にはラニーニャ現象が発生する可能性もあるものの、現時点ではその確率は不明だといいます。
2024年3月7日(木)
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