2024年4月に大学の医学部医学科に入学した女性の割合が2年ぶりに4割を下回ったことが、文部科学省の調査結果でわかりました。
文科省が公表したのは、2024年度の医学部医学科入試の公正確保などに関する調査。医学部入試で女性を一律減点するなど差別的な対応が行われていたことが2018年に発覚したのを受け、文科省は2019年度と2020年度の入試について医学科がある81大学の男女別合格率を公表する緊急調査を実施。2021年度以降は毎年調査を行っています。
文科省が15日に公表した調査結果によると、2024年4月に入学した女性の割合は39・8%で、前年度を0・4ポイント下回りました。男性は60・2%(前年度比0・4ポイント増)。文科省の担当者は、「長期的に見た場合は、医学部医学科に入学する男女の割合は縮まってきている」と話しています。
2024年度入試での81大学の平均合格率は男性12・3%(同0・5ポイント減)で、女性は10・6%(同1・6ポイント減)。女性の平均合格率が男性より高いのは、受験者が女性のみの東京女子医科大を含めて26大学でした。国立(42大学)では男性31・9%、女性28・3%。公立(8大学)は男性30・6%、女性28・8%で、私立(31大学)は男性8・4%、女性7・7%でした。
医学部医学科の受験者の総数は男性6万7804人(同6・1%増)、女性5万2298人(同13・6%増)。女性の受験者数は、2019年度の調査開始以降で初めて5万人を超えました。
2024年10月16日(水)
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