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2022/07/09

☘ローヤルゼリー

ローヤルゼリーとは、若い働きバチであるミツバチの唾液腺(だえきせん)から分泌されるもので、酸味のある乳白色の液体。女王バチのエサとなり、王乳とも呼ばれます。

その成分には、ハチミツとは比較にならないほど多くのビタミン類、ミネラル、アミノ酸が含まれており、高蛋白(たんぱく)で各種の栄養素を含んでいます。

現在の日本では、ローヤルゼリーを原料とする健康食品が販売されていて、アミノ酸の働きで、成長促進、解毒作用、脂肪肝の緩和、肝機能の向上、疲労回復などが期待できます。また、ビタミンB群であるパントテン酸の働きで、善玉コレステロールの増加、免疫力の向上も期待できます。

さらに、脂肪酸の一種であるデセン酸の働きで、更年期障害や自律神経失調症に有効とされ、がんの抑制、老化防止のなどの効果もあるとされています。

♉ロコモティブシンドローム

運動器(locomotive organs)の障害のために要介護となる危険性の高い状態を指します。運動器は身体機能を担う筋・骨格・神経系の総称であり、筋肉、腱(けん)、靭帯(じんたい)、骨、関節、神経、脈管系など、身体運動にかかわる組織・器官の機能的連合です。

ロコモシンドローム、ロコモと略されることもあり、日本語では運動器機能低下症候群と訳されます。

内臓脂肪が蓄積して糖尿病や高血圧、高脂血症によって動脈硬化から心臓や脳血管の病気につながるメタボリックシンドロームと対になる症状といわれ、骨や関節に障害が起こり、寝たきりなど介護が必要になる危険性の高い状態です。

加齢だけでなく、運動不足になると踏ん張りがきかない上に骨がもろくなり、転倒による骨折が増えることが多くなります。座って靴下を履く人は体のバランスをとれず、踏ん張りがきかなくなりつつあることを示しています。

ロコモティブシンドロームの対象となる主な疾患としては、骨粗鬆(こつそしょう)症、変形性関節症、関節リウマチ、脊椎(せきつい)圧迫骨折、大腿(だいたい)骨頸(けい)部骨折、腰部脊柱管狭窄(きょうさく)などがあります。

☕ロドプシン

網膜の視細胞に存在し、暗い所でものを見る時に働く色素体

ロドプシンとは、暗い所でものを見る時に働く色素体で、網膜の視細胞に存在します。何も見えない暗い部屋でも、しばらくするとロドプシンが働き、やがて見えるようになります。また、水晶体を通じて網膜上に投影された映像を、電気信号に変換して脳に伝える働きも、ロドプシンは担っています。

光の刺激によって、次々に分解と合成というサイクルを繰り返しているため、パソコンのモニターを長時間見るなどして目が疲れてくると、ロドプシンの再合成が分解に追いつかず、必要量を維持できなくなってしまいます。その結果、ものが見えにくくなったり、疲れ目になります。

また、ロドプシンは加齢によっても減少し、目が疲れたり、見えにくくなるといった症状を引き起こすことになります。

ロドプシンの再合成を助け、目の症状を改善する物質として、ブルーベリーに多く含まれるアントシアニンが知られています。腸から吸収されたアントシアニンは、血液中ではアントシアニン配糖体(VMA)として存在して視覚機能を高め、眼精疲労や白内障の抑制などにも効果を発揮します。

2022/07/08

⏺α-リポ酸

ビタミンに近い働きをするビタミン様作用物質で、糖の代謝促進と抗酸化作用を持つ栄養素

α-リポ酸とは、ビタミンに近い働きをするビタミン様作用物質。チオクト酸とも呼ばれています。

その作用は大きく2つあり、体内でのエネルギー生産にかかわっている補酵素として糖質の代謝作用を促進する働きと、強力な抗酸化作用を有しています。

食事から摂取した糖質は、体内で解糖の最終産物であるピルビン酸に変化してミトコンドリアに運ばれ、そこでα-リポ酸によってアセチルCoAに転化し、TCA回路(クエン酸回路)で代謝されます。α-リポ酸の体内量が少なくなると、糖がエネルギーとして代謝されず、肉体疲労や肥満の原因となります。

一方、抗酸化作用はビタミンCとビタミンEの400倍の強さを持つといわれていますが、その抗酸化物質としての特異性は、細胞膜の脂肪性領域と細胞内の水溶性領域の両方で働くことができることです。つまり、水溶性ビタミンや脂溶性ビタミンのようにその作用が限定されず、さらに分子量が小さいので体の隅々まで浸透します。

α-リポ酸が多く含まれる食品には、牛や豚の肝臓、心臓、腎(じん)臓、ほうれん草、トマト、ブロッコリー、ジャガイモ、ニンジンなどがあります。ただし、その量は多くなく、動物由来食品で1kg当たり1mg程度といわれています。

日本では従来、医薬品の成分としてのみ取り扱われ、肉体疲労、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、難聴、重金属の解毒などに効果があるとされていましたが、2004年の食薬区分改正により一般の健康食品やサプリメントに配合してよい成分となり、一般販売されました。

α-リポ酸は治療目的で使用する場合の摂取量は1日当たり600mgとされていますが、サプリメントなどとして摂取する場合は、メーカー推奨量が1日100mg程度。

特定の遺伝的素因を持った人がα-リポ酸を摂取した場合、インスリン自己免疫症候群(IAS)を引き起こして低血糖状態になるといわれ、具体的な症状として冷や汗、手足の震えなどの症状が報告されています。ただし、この特定の遺伝的素因を持った人すべてにインスリン自己免疫症候群が発症するかどうかは、現在のところわかっていません。

α-リポ酸を摂取して症状が出た場合には、速やかに摂取を中止し、医師の診察を受ける必要があります。その際には、α-リポ酸を含有したサプリメントなどを摂取していたことを伝えて下さい。

⚛BCAA(分岐鎖アミノ酸)

筋肉を作る物質となったり、筋肉を動かすエネルギー源にもなる必須アミノ酸

BCAA(Branched Chain Amino Acid)とは、分岐鎖と呼ばれる構造上の類似点を持つアミノ酸のこと。分岐鎖アミノ酸、分枝鎖アミノ酸とも呼ばれます。

BCAAには、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種の必須アミノ酸が相当しています。リジン、メチオニンなど他の6種の必須アミノ酸が肝臓で分解されるのに対して、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類は筋肉で分解されます。

この3種類で必須アミノ酸の約40パーセントを占めており、筋肉を作る物質となったり、筋肉を動かすエネルギー源にもなります。

筋力トレーニングや運動中に摂取することで、効率的に筋肉増強ができたり、肉体疲労を予防する働きがあることから、アスリートには欠かせないアミノ酸となっています。このため、マラソン選手の水分補給用のドリンクにも、BCAAが配合されています。

母乳中には、バリン、ロイシン、イソロイシンが約1:2:1の割合で含まれており、牛乳、卵、精白米にも、この比率に近い割合で含まれています。

■バリン■

バリンとは、体内で合成できず、栄養分として摂取しなければならない必須アミノ酸の一つ。必須アミノ酸の中でも、BCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれる3つのアミノ酸の1つで、2–アミノイソ吉草(きっそう)酸とも呼ばれます。

ほかの必須アミノ酸が肝臓で分解されるのに対して、BCAAと呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンの3種類は、筋肉で分解されるアミノ酸に相当します。

大豆、かつお節、魚、鶏肉、牛肉、チーズ、ごま、ピーナッツなど、日ごろ、口にしている多くの食品に含まれていますので、バリンが不足する心配はあまりないでしょう。ただし、BCAAの特徴として、3種類の摂取量のバランスが崩れると体重減少、貧血などが起こる場合があります。

バリンの働きは、BCAAの特徴ともいえる筋肉の増強で、持久力もアップし、疲れにくくもします。筋肉を強くするだけでなく、激しい動きで筋肉が傷付いた時に修復を促す働きがあるからです。BCAAの中でも、スポーツを行う人や、成長期の子供には欠かせない働きをしてくれる栄養素なのです。

また、血液中の窒素量をコントロールする働きがあることも、研究からわかってきています。 バリンを始めとするBCAAが、ダイエットに効果的に働くという説もありますが、脂肪を燃焼させる働きがあるわけではありません。

■ロイシン■

ロイシンとは、体内で合成できず、栄養分として摂取しなければならない必須アミノ酸の一つ。必須アミノ酸の中でも、BCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれる3種類のアミノ酸の1つに数えられます。

リジン、メチオニンなど他の必須アミノ酸が肝臓で分解されるのに対して、BCAAと呼ばれるロイシン、バリン、イソロイシンの3種類は、筋肉で分解されるアミノ酸に相当し、運動時のエネルギー源となります。

成人の1日に必要な量は、体重1kg当たりロイシン39mg、バリン26mg、イソロイシン20mg(厚生労働省策定、日本人の食事摂取基準2010年版より)で、ロイシンの1日に必要な量は必須アミノ酸9種中では最大です。

レバーや牛乳、あじ、牛肉、米、小麦粉、とうもろこし、大豆、ほうれん草など、日ごろ、口にしている幅広い食品に含まれていますので、ロイシンはあまり不足するものではありません。

ロイシンの働きはいろいろありますが、BCAAの司令塔として、蛋白(たんぱく)質の分解の抑制と合成の促進の調整をしています。この働きは、ロイシンのインスリン分泌促進作用によるもの。ロイシンの不足によりインスリンの分泌が抑えられると、全身の活力の低下につながります。

ロイシンの働きには、肝機能の強化や、筋肉の増強と維持もあります。肝臓の働きが芳しくない人や、疲れやすく体調を整えたい人、筋肉をつけたい人には重要な栄養素です。風邪を引きやすい人、成長期の人にもお勧めです。免疫機能を強化する働きもあるので、体全体の力を底上げすることができるのです。

また、ロイシンは、ロイシン–エンケファリンという脳内に自然状態で分布している脳内麻薬様物質の構成成分になっています。ロイシン–エンケファリンには、苦痛とストレスによって生じる神経反応を緩和し、リラックスを促す作用があります。

どんな人にも必要で重要なロイシンですが、過剰に取ってもあまり意味はありません。必須アミノ酸は、バランスよくすべての種類がそろって、初めて有効な働きができます。どれか1種類だけをどんどん取り入れても、無駄なのです。ロイシンを過剰に摂取してしまうと、ほかのアミノ酸とのバランスが崩れ、かえって体や毛髪に悪影響が出てしまうこともありますので、注意が必要です。

■イソロイシン■

イソロイシンとは、人間の体内で合成できず、栄養分として摂取しなければならない必須アミノ酸の一つ。蛋白質の合成の際に必要で、体内では主に筋肉の増強、成長の促進、血管の拡張、肝臓機能の高進、神経機能の調整といった幅広い役割を果たします。

スポーツの分野などでは、イソロイシンを運動時に摂取すると高い疲労回復効果が望めることから、トレーニングに重要な栄養素と見なされています。多くの市販のスポーツドリンクの成分表示にも含まれています。

イソロイシンを含むBCAAの特徴ともいえるのが筋肉の増強で、持久力もアップし、疲れにくくもします。筋肉を強くするだけでなく、激しい動きで筋肉が傷付いた時に修復を促す働きがあるからです。必須アミノ酸の中でも、スポーツを行う人や、成長期の子供には欠かせない働きをしてくれる栄養素です。

また、イソロイシンは脂肪燃焼効果からダイエット効果もあるといわれているため、サプリメントとして販売もされています。

食品では、鶏肉、豚肉などの肉、サケなどの魚、牛乳、チーズなどに多く含まれています。身近にある食品に含まれていることから、一般的にきちんと食事が取れていれば、イソロイシンが不足することはほとんどありません。

ただし、BCAAの特徴として、3種類の摂取量のバランスが崩れると体重減少、貧血、免疫機能の低下などが起こる場合があります。一つの食品からだけでなく、なるべく多くの食品からイソロイシンを摂取するようにすると、BCAAのバランスも取れます。

市販のBCAA(分岐鎖アミノ酸)飲料などには、それぞれのBCAAがバランスよく配合されていますので、そういった方法から摂取するのも一つの手です。

厚生労働省策定の「食事摂取基準10年版」では、成人の1日に必要な量は体重1kg当たりイソロイシン20mg、バリン26mg、ロイシン39mgとされています。

なお、脳内にイソロイシンやバリン、ロイシンといったアミノ酸が多量に存在していた場合、競合するセロトニンなどの脳内物質の通過が阻害されることがあるといわれています。脳内物質の代表例としてイソロイシンが挙げられることはほとんどないので、注意したい点です。

2022/07/06

🇦🇪NDM1

NDM1(ニューデリー・メタロ・βラクタマーゼ1)とは、ほとんどの抗生物質を分解してしまう酵素の一種。この酵素の遺伝子を大腸菌や肺炎桿菌(かんきん)が獲得すると、抗生物質が効かない新型耐性菌(スーパー細菌)となって、感染した患者の治療が難しくなります。

このNDM1を備えた新型耐性菌がインド、パキスタンで発生した後、両国や欧米諸国を中心に感染者は180人にまで広がり、死者も確認されたことが2010年の夏に報じられました。欧米諸国の感染者は、医療費の安いインド、パキスタンで美容整形手術などを受けていました。

日本でも2010年の夏、すでに感染者がいたことが判明しました。2009年5月、インドから帰国し栃木県壬生町の独協医科大病院に入院した50歳代の男性患者に、発熱などの症状が出現。検査の結果、NDM1を備えた大腸菌が検出され、新型耐性菌であることがわかりました。

男性患者は治療の結果、回復して退院し、他の患者らに感染は広がっていないとされます。

NDM1を備えた細菌は、病院内だけでなく健康な人の間でも広がる可能性があります。また、NDM1は大腸菌や肺炎桿菌とは別の種類の細菌にも入り込む可能性があり、世界保健機関(WHO)はサルモネラ菌や赤痢菌など毒性の強い菌に耐性が備わる危険性を警戒し、各国に注意を呼び掛けています。

日本でも、厚生労働省が2010年8月18日、新型耐性菌の疑いがあった場合は国立感染症研究所へ連絡するように、各医療機関に要請しました。

⌚PABA

ビタミンに近い働きをするビタミン様物質で、貧血や肌の老化の予防に有効

PABA(Para-aminobenzoic Acid)とは、ビタミンに近い働きをする水溶性ビタミン様作用物質で、人間の生存に欠かすことができない栄養成分。パラアミノ安息香酸とも、ビタミンBXとも呼ばれています。

PABAは、ビタミンB群の一種である葉酸をグルタミン酸から合成するのに不可欠な物質であり、体内で不足すると貧血症状が現れます。同様に、紫外線から皮膚を守り、日焼けやシワ、肌の老化予防にも不可欠な物質です。最近は、白髪を予防したり、皮膚がんのリスクを低下させることでも注目されています。

腸内で合成されて、有益な善玉菌を増やす作用もあります。さらには、ビタミンB群の一種であるパントテン酸の吸収を促進する働きにも関与し、ストレスに対抗する副腎(ふくじん)皮質ホルモンの生成を促します。不妊症の改善、ヘルペスの改善といった作用もあるとされます。

ただし、現時点でのPABAの作用や効果について、厳密な検査は行われていません。

PABAが欠乏すると、貧血のほか、湿疹(しっしん)、便秘、頭痛、神経過敏、副腎障害、疲労、不眠、イライラ、ストレスの増加といった症状が現れます。

食品では、レバーや肉類、牛乳、ヨーグルト、卵、玄米、小麦胚芽(はいが)、ほうれん草、マッシュルームなどに含まれています。ほうれん草、枝豆、モロヘイヤ、レバーに多く含まれる葉酸や、レバー、納豆、牛乳に多く含まれるパントテン酸と一緒に摂取すれば、白髪や皮膚の老化防止により効果的です。PABAの1日の目安量は30~100mg。

皮膚・髪・肌の健康を改善できるサプリメント、飲むUV対策ビタミンなどと称して、PABA、パラアミノ安息香酸を冠したサプリメントが市販されていますが、大量に摂取すると吐き気や不快感などを催すケースがあります。1日8g以上を摂取し続けると、下痢、肝機能障害などの症状が出るケースもあります。

サプリメントで摂取する際は、ゆっくり腸内で溶けるタイムリリース加工がされているものがお勧め。

🟧1人暮らしの高齢者6万8000人死亡 自宅で年間、警察庁推計

 警察庁は、自宅で亡くなる1人暮らしの高齢者が今年は推計でおよそ6万8000人に上る可能性があることを明らかにしました。  1人暮らしの高齢者が増加する中、政府は、みとられることなく病気などで死亡する「孤独死」や「孤立死」も増えることが懸念されるとしています。  13日の衆議院...