日本医科大学武蔵小杉病院(川崎市中原区)は13日、ナースコールシステムのサーバー3台が身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」によるサイバー攻撃を受け、患者約1万人分の個人情報が流出したと発表した。病院は、侵入を受けたサーバーをネットワークから遮断し、通常通り外来診療や入院診療、救急受け入れを続けている。
発表によると、流出したとみられるのは患者の氏名や住所、電話番号、生年月日、患者IDで、病名・病歴やクレジットカード情報は含まれていないという。今月9日午前1時50分頃、病棟のナースコール端末が鳴らなくなるなどの動作不良が起きたことを切っ掛けに、サイバー攻撃を受けたことが判明した。
システム内に「ファイルを暗号化した。解除するシステムが欲しければ、1億ドル(約150億円)支払え」という内容の英文メッセージがあったという。病院は要求には応じず、神奈川県警に被害届を提出した。
病院によると、医療機器保守用のVPN(仮想プライベートネットワーク)装置を経由してナースコールシステムのサーバーに侵入され、情報が盗まれたとみられる。病院は被害の詳しい範囲などを調査している。
病院が13日に開いた記者会見で、谷合信彦院長は「患者、その家族の皆さまに心からおわび申し上げる」と謝罪。個人情報の流出が確認された入院患者には主治医が直接説明し、入院患者以外には文書で報告・謝罪をするという。
問い合わせは同病院の専用ダイヤル(070・3084・1733、または070・3084・1646=いずれも月~金曜の午前8時半~午後5時、土曜は午後4時まで)へ。
2026年2月14日(土)