2022/07/31

🇩🇎りヌマンオンコロゞヌ

乳がん、卵巣がんなど、女性が䞻に患う腫瘍

りヌマンオンコロゞヌずは、女性が䞻に患う腫瘍(しゅよう)のこず。

乳がん、卵巣がん、甲状腺(こうじょうせん)がん、子宮頞(けい)がん、子宮䜓がんなどです。

■■乳がん■■

■急増しおいる、女性がかかるがんの第䜍

乳がんずは、乳房に匵り巡らされおいる乳腺(にゅうせん) にできる悪性腫瘍(しゅよう)。欧米の女性に倚くみられ、埓来の日本人女性には少なかったのですが、近幎は右肩䞊がりに増加の䞀途をたどっおいたす。すでに西暊2000幎には、女性のかかるがんの第䜍ずなり、30~60歳の女性の病気による死亡原因の第䜍ずなっおいたす。

2006幎では、䞇人を超える人が乳がんにかかったず掚定され、女性党䜓の死亡数を芋るず、乳がんは倧腞、胃、肺に次いで䜍ですが、幎間の死亡者数は䞇千人を超え、30~60歳に限るず䜍を維持しおいたす。

乳がんは転移しやすく、わきの䞋のリンパ節に起きたり、リンパ管や血管を通っお肺や骚など他の臓噚に、がん现胞が遠隔転移を起こしやすいのですが、早期発芋すれば治る確率の高いがんでもありたす。

代衚的な症状は、乳房の硬いしこり。乳がんがミリからセンチほどの倧きさになった堎合、しこりがあるこずが自分で泚意しお觊るずわかりたす。普通、衚面が凞凹しおいお硬く、抌しおも痛みはありたせん。しこりが珟れるのはむしろ、乳腺炎、乳腺症、乳腺嚢胞(のうほう)症など、がんではないケヌスの方が倚いのですが、痛みのないしこりは乳がんの特城の䞀぀。

さらに、乳がんが乳房の皮膚近くに達した堎合、しこりを指で挟んでみるず、皮膚にえくがのような、くがみやひき぀れができたりしたす。乳銖から、血液の混じった異垞な分泌液が出おくるこずもありたす。

病気が進むず、しこりの動きが悪くなり、乳頭やその呚蟺の皮膚が赀くなったり、ただれおきお汚い膿(うみ)が出おきたりしたす。

わきの䞋のリンパ節に転移するず、リンパ節が硬く腫(は)れおきお、觊るずぐりぐりしたす。さらに進んで、肺、骚、肝臓などに転移した堎合、匷い痛みやせき、黄疞(おうだん)などの症状が珟れたす。

ただし、乳がんは他の臓噚のがんずは異なり、かなり進行しおも、疲れやすくなったり、食欲がなくなっおやせおきたり、痛みが出るずいうような党身症状は、ほずんどありたせん。

乳がんが最も倚くできやすい堎所は、乳房の倖偎の䞊方で、党䜓の玄50パヌセントを占めたす。次いで、内偎の䞊方、乳頭の䞋、倖偎の䞋方、内偎の䞋方の順ずなっおいお、耇数の堎所に及んでいるものもありたす。乳がんが乳房の倖偎䞊方にできやすいのは、がんの発生母䜓ずなる乳腺組織が集たっおいるためです。

乳がんの原因はいろいろあっお、特定するこずはできたせんが、日本人女性に増えた原因ずしお、女性ホルモンである゚ストロゲン(卵胞ホルモン)の過剰な分泌が関係しおいるず芋なされたす。

その゚ストロゲンの分泌を促す芁因ずしお挙げられるのは、生掻様匏が欧米化したこず、ずりわけ食生掻が欧米化したこずです。高蛋癜(たんぱく)質、高脂肪、高゚ネルギヌの欧米型の食事により、日本人の䜓栌も向䞊しお女性の初朮が早く始たり、閉経の時期も遅くなっお、月経のある期間が延びたした。その結果、乳がんの発生や進行に関係する゚ストロゲンの圱響を受ける期間が長くなったこずが、乳がんの増加に関連しおいるようです。

ほかに、欧米型の食事の圱響である肥満、生掻習慣、ストレス、喫煙や環境ホルモンによる掻性酞玠の増加なども、゚ストロゲンの分泌を促す芁因ずしお挙げられたす。

乳がんにかかりやすい人ずしおは、初朮が早い人、30歳以䞊で未婚の人、30歳以䞊で初めおお産をした人、55歳以䞊で閉経した人、暙準䜓重の20パヌセント以䞊の肥満のある人などが挙げられおいたす。たた、母芪や姉効が乳がんになった人や、以前に片方の乳房に乳がんができた人も、泚意が必芁です。

特殊なタむプの乳がんも、たれに発生しおいたす。乳銖に治りにくいただれや湿疹(し぀しん)ができるパゞェット病ず、乳房の皮膚が倏みかんの皮のように厚くなり、赀くなっおくる炎症性乳がんず呌ばれる、非垞に治りにくい皮類です。

なお、乳がんにかかる人はほずんど女性ですが、女性の玄100分のの割合で男性にもみられたす。

■自己怜蚺による乳房のチェックを

乳がんは、早期発芋がずおも倧切な病気。乳房をチェックする自己怜蚺の方法を芚えお、毎月回、月経が終了しお週間埌の乳腺の匵りが匕いおいるころに、実行するずよいでしょう。閉経埌の人は、䟋えば自分の誕生日の日付に合わせるなど、月に䞀床のチェック日を決めおおきたす。

こうしお、自分の乳房のふだんの状態を知っおおくず、異垞があった時にすぐにわかるのです。

自己觊蚺は、目で乳房の状態を芳察するこずず、手で觊れお乳房や、わきの䞋のしこりの有無をみるのが基本です。鏡に向かっお立ち、䞡手を䞋げた状態ず䞊げた状態で、乳房の状態をチェックしたす。

具䜓的には、 乳銖が巊右どちらかに匕っ匵られたり、乳銖の陥没や、ただれがないか。乳房に、えくがのような、くがみやひき぀れがないか。乳茪を絞るようにし、乳頭を軜く぀たんで、血液や分泌液が出ないか。

以䞊の点に泚意したす。さらに、乳房を手の指の腹で觊り、しこりの有無をチェックしたす。指をそろえお、指の腹党䜓で乳房党䜓を円を描くように觊りたす。乳房の内偎ず倖偎をおいねいにさすっおみたしょう。調べる乳房のほうの腕を䞋げたポヌズず腕を䞊げたポヌズで、巊右䞡方の乳房をチェックしたす。

そしお、わきの䞋にぐりぐりしたリンパ節の腫れがないかどうかもチェックしたす。

少しでも、しこりや異倉に気が付いたら、ためらわずに倖科を受蚺するこずが倧切です。専門家によっお、自己觊蚺では芋付からないようながんが発芋されるこずもありたすから、定期怜蚺も忘れずに受けたしょう。

■怜査はマンモグラフィが䞭心

乳がんは、乳腺倖科、あるいは倖科で専門的に扱う堎合がほずんどです。怜査は、芖蚺ず觊蚺、さらにマンモグラフィが䞭心ですが、超音波怜査(゚コヌ)もよく利甚されおいたす。

マンモグラフィは、乳房甚のレントゲン怜査で、早期乳がんの発芋率を向䞊させた立圹者ずいえたす。乳房党䜓をプラスチックの板などで挟み、巊右䞊䞋方向からレントゲン写真をずりたす。

乳房のしこりだけではなく、石灰化像ずいっお、しこりずしお感じられないような小さながんの倉化も捕らえるこずができたす。この段階で発芋できれば、乳がんもごく早期であるこずがほずんどですから、乳房を残したたたがんを治療するこずも可胜になりたす。

珟圚の日本では、乳がん怜蚺にアメリカほどマンモグラフィが普及しおいたせん。怜蚺では、觊蚺や芖蚺だけではなく、マンモグラフィの怜査が含たれおいるかどうかを確認したほうが安心です。

超音波怜査は、超音波を発する端子を乳房に圓おお、その跳ね返りを画像にするもの。痛みなどはなくお受けやすい怜査で、自分ではわからないような小さな乳がんを発芋するこずが可胜です。

しこりや石灰化像などの、がんが疑われる兆候が発芋された堎合には、良性のものか、がんかを刀断する怜査が行われたす。埓来、穿刺(せんし)吞匕现胞蚺、針生怜(せいけん)や切開生怜が䞭心に行われおいたしたが、近幎はマンモトヌム生怜ずいう怜査法が登堎したした。

穿刺吞匕现胞蚺は、専甚の針をしこりに刺しお䞀郚の现胞を吞匕しお取り、顕埮鏡で现胞の圢などを調べる怜査。䜓ぞの負担が少ないのが利点ですが、しこりずしお觊れないような小さながんなどは、蚺断できないこずも少なくありたせん。

針生怜は、少し倪めのコア針で局所麻酔をしお、組織を取り出しお調べる怜査。䜓ぞの負担が少ないのが利点ですが、病倉が小さい堎合は䜕床も刺す必芁があったり、蚺断が付かないこずもありたす。

切開生怜は、メスで乳房に切開を入れ、がんず思われる郚䜍の組織の䞀郚を取っおきお、顕埮鏡で調べる怜査。穿刺吞匕现胞蚺や針生怜で、確定蚺断ができない堎合に行われおきたしたが、倖科手術になりたすので、䜓ぞの負担が倧きいのが欠点です 。

マンモトヌム生怜は、超音波やマンモグラフィで芋ながら、疑わしい郚分に盎埄ミリの針であるマンモトヌムを刺しお、自動的に組織の䞀郚を吞匕しおきお、顕埮鏡で調べる怜査。広範囲の組織が取れお、切開生怜より傷口が小さいため、テヌプで止めるだけで糞で瞫う必芁がないのが利点です。ずりわけ、しこりずしお觊れない小さながんや、石灰化の段階のがんの蚺断に、嚁力を発揮したす。

乳がんずわかった堎合には、がんの広がりの皋床、他の郚䜍ぞの転移の有無を調べるために、胞や骚のレントゲン怜査、、超音波怜査、アむ゜トヌプ怜査などが行われたす。その皋床や有無によっお、治療の方針が決められるこずになりたす。

■暙準的な手術法は乳房枩存療法

乳がんの治療法は、その進み具合によっお、いろいろな方法が遞ばれたす。䞀般的には、たず手術により、乳がんの病倉郚をできるだけ取り陀く治療を行いたす。

埓来は、乳房ず胞の筋肉ずわきの䞋のリンパ節をひず塊ずしお、完党に取っおしたうハルステッドずいう手術が、定型的な乳房切陀術ずしお長い間、行われおいたした。この手術によっお、乳がんの治療成瞟は飛躍的に向䞊したした。しかし、手術埌に腕がむくんで動かしにくくなるなどの障害ず、肋骚(ろっこ぀)が浮き出お芋えたりする矎容的な問題が、難点でした。

ずころが、乳がんも早期発芋が倚くなったため、このように倧きな手術をするこずは少なくなりたした。珟圚では、がんが胞の筋肉に深く食い蟌んでいる堎合などごく䞀郚を陀いお、ハルステッド法はほずんど行われなくなっおいたす。

代わりに、胞の筋肉は残しお、乳房ずわきの䞋のリンパ節を取る胞筋枩存乳房切陀術ずいう手術が、行われるようになりたした。

乳房のすぐ䞋には倧胞筋、その䞋には小胞筋ずいう筋肉がありたすが、この胞筋枩存乳房切陀術にも、倧胞筋だけを残す倧胞筋枩存乳房切陀術ず、䞡方の筋肉を残しお乳房を切陀する倧小胞筋枩存乳房切陀術がありたす。

リンパ節転移が倚い堎合などは、リンパ節を確実に切陀するために、小胞筋を切陀するこずがありたすが、最近は䞡方の筋肉を残しお乳房を切陀するケヌスが倚くなっおいたす。腕を動かす時に䞻に䜿われる倧胞筋を残すだけでも、ハルステッド法に比べればかなり障害は少なくなりたす 。

さらに、近幎では、早期に発芋された乳がんに察しおは、乳房を党郚切り取らずに、しこりの郚分だけを取り陀いお、残した乳腺に攟射線をかける乳房枩存療法が、盛んに行われるようになりたした。日本では2003幎に、乳房枩存療法が乳房切陀術を数の䞊で䞊回るようになり、暙準的な手術法ずなっおいたす。

この乳房枩存療法では、乳房を残しお、がんの病巣をできるだけ手術によっお切陀し、残ったがんは攟射線の照射で叩くずいうのが基本的な考え方ですので、攟射線治療は必須です。䞀般的には、わきの䞋のリンパ節転移があるかどうかにかかわらず、しこりの倧きさがセンチ以䞋で、乳房の䞭でがんが広範囲に広がっおいないこずなどが、適応の条件ずされおいたす。

たた、しこりがセンチ以䞊でも、手術前に化孊療法を行っおしこりが十分に小さくなれば、可胜であるずされおいたす。ただし、医療機関によっお考え方には倚少違いがあり、もっず倧きな乳がんにも適応しおいるずころもありたす。

わきの䞋のリンパ節をたくさん取らない方法も、最近では怜蚎されおいたす。手術䞭に、センチネルリンパ節(芋匵りのリンパ節)ずいう最初にがんが転移するリンパ節を芋付けお、そこに転移がなければリンパ節はそれ以䞊は取らないずいう方法です。ただ確立はされた方法ではありたせんが、腕の痛みやむくみなどの障害が出ないので、今埌急速に普及しおいくず考えられたす。

乳がんはしこりが小さくおも、すでにわきの䞋のリンパ節に転移しおいたり、血液の䞭に入っお遠くの臓噚に広がっおいるこずもありたす。転移の疑いがある堎合、術埌の再発予防のために抗がん薬やホルモン薬による治療を加えるず、再発の危険性が30~50パヌセント枛るこずがわかっおきたした。抗がん薬やホルモン薬においおも、副䜜甚が少なく、よく効く薬が開発されおきお、再発埌の治療にも効果を䞊げおいたす。

■■卵巣がん■■

■女性の卵巣に発生する悪性の腫瘍

卵巣がんずは、卵巣に発生する腫瘍(しゅよう)のうち、悪性腫瘍の代衚ずなる疟患。女性特有の疟患であり、呜の危険もありたす。

卵巣は、子宮の巊右に䞀぀ず぀ある芪指くらいの楕円(だえん)圢の小さな臓噚です。卵巣の䞭で卵子を成熟させ、攟出するずいう働きがあり、呚期的に卵胞ホルモンず黄䜓ホルモンずいう皮類のホルモンを分泌しお女性の機胜を調敎しおおり、劊嚠ず出産のためにはなくおはならない臓噚です。

この卵巣には、人䜓の臓噚の䞭で最も倚くの皮類の腫瘍が発生したす。腫瘍は倧きく、良性矀、䞭間矀(境界悪性)、悪性矀に分けられ、悪性の代衚が卵巣がん。それらを正確に刀断するためには、手術によっお腫瘍を摘出し、顕埮鏡で調べなければなりたせん。

幎霢的には少女から高霢者たで幅広く、卵巣がんは発症したすが、40歳代から発症する人が増加し、50歳代から70歳代の女性に最も倚く発症したす。女性の70人に人が発症しおいるず芋なされ、婊人科系のがんの䞭では番目に発症率が高く、死亡率は番目ずいわれおいたす。食生掻の欧米化に䌎っお幎々少しず぀発症する人が増えおおり、特に50歳以降に発症するず死亡率は高くなっおいたす。

死亡率が高い原因には、卵巣がんの早期発芋が難しいずいう点が挙げられたす。卵巣は、骚盀内にあっお腹腔(ふくくう)内に隠れおいる臓噚なので、自芚症状が出るのが遅くなりたす。医療機関での画像蚺断でも、ある皋床の倧きさにならないず蚺断するこずが難しい面がありたす。進行しおがんがかなり倧きくなったり、他の臓噚ぞの転移が起こっお初めお、気付くずいうケヌスが倚くみられたす。

卵巣がんが小さい時は、症状は䜕もありたせん。がんが倧きくなっおくるず、䞋腹郚にしこりを感じたり、圧迫感により尿が近くなるずいった症状が珟れおきたす。胃が圧迫されるこずによる食欲䞍振や、䞋腹郚の消化䞍良のような䞍快感、腰痛や吐き気、疲劎感、䞍正性噚出血などずいった症状も珟れおきたす。

さらに進行するず、卵巣が腫倧しお腹氎がたたり、劊嚠時のように腹が膚らんできたす。そうなるず、貧血や䜓重の枛少などもみられるようになっおきたす。

人䜓の臓噚の䞭でもずおも小さな卵巣ですが、そこにできるがんにはさたざたなものがありたす。卵巣の䞭にある衚局䞊皮、胚(はい)现胞(卵现胞)、性ホルモンを分泌する性玢間質などすべおの现胞から、さたざたながんが発生したす。

その発生する现胞から、䞊皮性卵巣がん、胚现胞性卵巣がん、性玢間質性卵巣がんの぀に倧きく分けられ、さらに組織孊的に现かく分類されおいたす。

卵巣がんのうち、90パヌセント以䞊を占めるのが衚皮䞊皮から発生する䞊皮性卵巣がんで、40歳代から60歳代の女性に倚くみられたす。䞊皮性卵巣がんの䞭でも組織孊的な分類でみるず、挿液性腺(しょうえきせいせん)がん、粘液性腺がん、類内膜腺がん、明现胞腺がんが倚くみられたす。粘液性腺がんの堎合は、若幎局でも発症するこずがありたす。

たた、卵子を生じる现胞から発症する胚现胞性卵巣がんの堎合は、30歳未満の比范的幎霢の䜎い女性に倚くみられるものの、発症頻床は非垞に少ないずされおいたす。性ホルモンを分泌する性玢間質卵巣がんのうち、顆粒(かりゅう)膜现胞腫ずいう䞭間矀に分類される腫瘍は、10歳代ずいう若幎局に発症したす。

他の臓噚ぞ最も転移しやすいのは、腹膜播皮(はしゅ)ず呌ばれるもので、卵巣から暪隔膜にも転移し、そこから胞腔内に広がるこずがありたす。このように卵巣がんが転移した堎合、腹氎のために腹が倧きく匵ったり、胞氎による息切れがみられるなどの症状が珟れたす。逆に、胃がんや倧腞がんなどの他の臓噚のがんの転移によっお、卵巣がんが発症したずいうケヌスもみられたす。

卵巣がんの治療は、その卵巣がんの皮類によっお異なっおきたす。適切な治療を行うためにも、自分の卵巣がんの皮類を把握するこずは倧切なこずです。

■卵巣がんの怜査ず蚺断ず治療

䜕らかの自芚症状が珟れおから医療機関で怜査を受けるず、その時点ですでに進行が進み転移が起きおいる堎合が倚くありたす。卵巣がんを少しでも早い段階で発芋するためにも、定期的に婊人科、産婊人科で怜蚺を受けるこずが倧切になりたす。

卵巣がんは子宮がん怜蚺のように现胞をずっお怜査するこずはできないため、゚コヌ怜査による怜蚺が行われおいたす。゚コヌ怜査によっお卵巣に腫瘍が認められた堎合や、䞋腹郚の圧迫感やしこりなどずいった症状を感じおいる堎合は、やなどの画像怜査により卵巣がんやそれに䌎う転移、腫瘍の性質や進行床などずいった詳しい状態を怜査しおいきたす。

卵巣にできる腫瘍には良性ず悪性があるので、腫瘍マヌカヌによる怜査が行われ良性、悪性の刀断が行われたす。

しかし、腫瘍マヌカヌは初期や䜎幎霢の女性の堎合は陰性のこずが倚いため、正確に刀断するためには手術によっお組織を摘出し、病理組織怜査によっお調べる必芁がありたす。

埓っお、皮々の怜査で、卵巣の盎埄がセンチ以䞊ずなっおいる堎合は、原則的に手術が行われ、摘出物の病理組織怜査で、その埌の治療方法が決たりたす。

手術䞭の肉県的な所芋で、腫瘍が良性か悪性かはおおよそわかりたすが、どちらかはっきりしない堎合は、手術䞭の迅速病理組織疹の結果で、子宮たで摘出するか吊か決定されたす。

がんが卵巣内にずどたっおいる堎合は、がんのできおいる卵巣ず卵管だけを切陀するだけでよいこずもありたす。がんが卵巣倖にも及んでいる堎合は、䞡偎の卵巣ず卵管、子宮、胃の䞋郚から垂れお腞の前面を芆う薄いである倧網(だいもう)、リンパ節などを広範に摘出しなければなりたせん。倧網は最も卵巣がんが転移しやすい郚䜍ずされ、早期がんの堎合でも切陀するこずがありたす。

 がんが卵巣倖に広く散らばっおいる堎合には、手術の埌、抗がん剀による匷力な化孊療法が必芁ずなりたす。抗がん剀はがんの皮類によっおかなり有効で、残ったがんが瞮小したり、消倱するこずもありたす。この堎合は、もう䞀床手術を行い、残った腫瘍を完党に摘出したり、化孊療法を䞭止する時期を決定したす。

なお、卵巣がんは乳がん同様に家族性腫瘍ずみられ、家族の䞭に子宮がんや乳がん、倧腞がんの人がいる堎合は、リスク因子が高くなっおいたす。たた、出産歎がない堎合や第子を高霢で出産した堎合、初朮を早く迎えた堎合、閉経が遅い堎合なども、リスク因子ずしお挙げられおいたす。生掻習慣からみるリスク因子には、喫煙、食事での動物性脂肪の倚量摂取、肥満などがありたす。

■■甲状腺がん■■

■内分泌腺の䞀぀で、銖の前郚にある甲状腺に発生するがん

甲状腺(せん)がんずは、内分泌腺の䞀぀で、銖の前郚にある甲状腺に発生するがん。

この甲状腺は、のど仏の䞋方にあっお、気管の前面にチョりが矜を広げたような圢でくっ぀いお存圚し、重さは玄15グラム。男性では女性に比べおやや䜎い䜍眮にあり、甲状腺の埌䞡偎には、反回神経ずいう声を出すのに必芁な神経が走っおいたす。

甲状腺ホルモンずいう日垞生掻に必芁䞍可欠なホルモンを分泌し、そのホルモンレベルは脳にある䞋垂䜓ずいう臓噚の指什により調節されおいたす。なお、甲状腺の裏偎には、副甲状腺ずいうやはりホルモンを分泌する米粒倧の臓噚が巊右䞊䞋蚈個存圚し、血枅䞭のカルシりム倀を䞀定に保぀圹割を担っおいたす。

甲状腺がんの発生頻床は、人口䞇人に30人皋床。幎霢的には、若幎者から高霢者たで広い幎霢局に発生し、子䟛を含む若い幎霢局でもさほど珍しくありたせん。性別では、男性の倍ず女性に圧倒的に倚いのですが、男性の甲状腺がんのほうが治りにくい傟向がありたす。

原因は、ただよくわかっおいたせん。原爆やチェルノブむリ原発事故などで銖に攟射線を倚量に受けた堎合や、甲状腺刺激ホルモンが増加した堎合などが、原因になるのではないかずいわれおいたす。さらに、甲状腺がんの䞀぀の型で、甲状腺の特殊な现胞より生じる髄様がんのように、遺䌝的に発生するものもありたす。たた、慢性甲状腺炎(橋本病)にがんが合䜵するこずも少なくありたせん。

甲状腺がんは顕埮鏡怜査での分類である組織型により、乳頭がん、濟胞(ろほう)がん、髄様がん、未分化がんに分類されたす。このいずれであるかによっお、病態や悪性床が倧きく異なりたす。

このうち、乳頭がんが党甲状腺がんの玄90パヌセントを占め、次いで倚いのは濟胞がんです。この䞡者は分化がんず総称され、がん組織が異垞であるずはいえ、比范的正垞組織に䌌おいたす。䞀般に進行が遅く、治りやすいがんであるのが倧きな特城。リンパ節や肺などに転移がみられる堎合もありたす。

髄様がんは党甲状腺がんの〜パヌセント皋床を占め、玄分のが遺䌝性。リンパ節転移を起こしやすく、副腎(ふくじん)や副甲状腺の疟患を䌎うこずもありたす。分化がんに比べるず悪性床は高いものの、未分化がんほど悪性床は高くありたせん。

䞀方、未分化がんは党甲状腺がんの〜パヌセント皋床を占め、あらゆるがんのうちで最も増殖スピヌドが速いず芋なされおいるもので、党身的な症状を䌎っおくるのが特城です。元からあった分化がんが長幎のうちに、倉化(転化)しお未分化がんになるず考えられおいたす。分化がんず比范しお、60〜70歳以䞊の高霢者にやや倚く、発生に男女差はほずんどありたせん。

甲状腺がんの症状は通垞、銖の前郚にしこりを觊れるだけです。長幎攟眮しお倧きなしこりずなるず、目で芋ただけでわかるサむズになりたすし、呚囲臓噚ぞの圧迫症状を呈するこずもありたす。進行するず、声垯の反回神経のたひを生じお、声がかすれたり、銖や党身のリンパ節に転移を生じたり、気管や食道にがんが広がりたす。

ただし、以䞊のこずは甲状腺分化がんの堎合であっお、未分化がんでは早い時期から急激な増倧、痛み、息苊しさ、党身の倊怠(けんたい)感など倚圩な症状を呈したす。

■甲状腺がんの怜査ず蚺断ず治療

銖のしこりが甲状腺に関係するかどうかは䞀般の医垫でもわかるので、たず掛り付け医を受蚺し、甲状腺腫瘍(しゅよう)ず刀明したら、甲状腺を専門にする倖科医を受蚺したす。

医垫による蚺断では、手で觊る觊蚺以倖に、超音波怜査(゚コヌ怜査)、怜査などを行いたす。たた、しこりに现い針を刺しおがん现胞の有無を顕埮鏡で調べる吞匕现胞蚺で、組織型を刀断したす。目的に応じお甲状腺シンチグラフィ、怜査なども行われたす。

髄様がんでは、血䞭のカルシトニンやずいった怜査倀が高くなりたすので、蚺断は容易です。遺䌝性のこずもあるので、遺䌝子の怜査や家系調査などが必芁ずなっおくるこずもありたす。

治療においおは、乳頭がん、濟胞がん、髄様がんはすべお手術の察象ずなりたす。病倉の広がりにより、甲状腺の党郚を切陀する甲状腺党摘術、倧郚分を切陀する甲状腺亜党摘術、巊右いずれか半分を切陀する片葉切陀術などを行いたす。甲状腺の党郚や倧郚分を切陀した堎合には、残った甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを䜜れないために、チラヌゞンずいう甲状腺ホルモン剀を投䞎したす。

銖のリンパ節は原則ずしお切陀したすが、その範囲もがんの進み具合により刀断されたす。10ミリ以䞋の極めお埮小な分化がんでは、リンパ節切陀を省略する堎合もありたす。 遠隔臓噚に転移を来した分化がん、こずに濟胞がんでは、甲状腺党摘の埌にアむ゜トヌプ(攟射性ペヌドの内服剀)の投䞎が行われたす。分化がんに察しお、抗がん剀による有効な化孊療法はありたせん。

䞀方、甲状腺未分化がんに察しおは、手術よりも倖照射による攟射線療法ず、抗がん剀による化孊療法が䞭心的な治療ずなりたす。埓来、有効な治療法が確立されおいたせんでしたが、近幎は耇数の抗がん剀の䜵甚が有効なケヌスもみられたす。

甲状腺の手術に特城的な合䜵症ずしおは、反回神経たひ、副甲状腺機胜䜎䞋がありたす。甲状腺に接する反回神経を手術の時に切断する堎合には、声がかすれる、氎分を飲むずむせるようなこずもあるものの、カ月から幎経過をみお回埩しない堎合には、声垯内にシリコンを泚入しお声をよくしたす。副甲状腺個のうちいく぀かも手術の時に切陀されるこずが倚いのですが、個以䞊の摘出では血液䞭のカルシりムが䜎䞋し、指先や口の呚囲のしびれが起こるこずがあるため、カルシりム剀剀や掻性化ビタミンの補充を行いたす。

甲状腺がんの予埌は、未分化がんを陀き良奜です。特に、倧郚分を占める乳頭がんでは、術埌10幎生存率が90パヌセントを超え、がんのうちでも最も治りやすい郚類に属したす。濟胞がんでも、これに準ずる高い治療成瞟が埗られたす。髄様がんでは、分化がんに比べるずやや䞍良ながら、䞀般のがんに比べるず予埌は良奜です。未分化がんでは、治療成瞟は極めお悪いのが珟状です。

■■子宮頞がん■■

■40、50歳代に倚く、若幎局にも増加傟向

子宮頞(けい)がんずは、子宮頞郚の䞊皮から発生するがんのこずをいいたす。子宮頞郚は、膣(ち぀)から子宮ぞの入り口郚分で、ずっくりを逆さにしたような圢をしおいる子宮の现い郚分に圓たり、その先端が腟の偎に突き出おいたす。

先端の郚分ず内方の郚分では、䞊皮の組織が異なっおいたす。腟の偎に突き出おいる先端郚分は、皮膚ず同じく、数局の平ベったい现胞が重なった扁平(ぞんぺい)䞊皮で芆われおいたす。これに察しお、子宮䜓郚の偎の内方郚分は、粘液を分泌する䞀局の现胞である腺(せん)䞊皮(円柱䞊皮)で芆われおいたす。

䞀般にいう子宮頞がんは、箄85パヌセントが扁平䞊皮の现胞から発生する子宮頞郚扁平䞊皮がんで、性成熟期に倚く発症したす。䞀方、腺䞊皮の现胞から発生する子宮頞郚腺がんは、閉経埌に倚く発症したす。子宮頞郚扁平䞊皮がんは子宮膣郚がん、子宮頞郚腺がんは子宮頞管がんずも呌びたす。

発生したがんは初め、扁平䞊皮、あるいは腺䞊皮の䞭にずどたっおいたすが、次第に子宮の筋肉に浞最。さらに、腟や子宮の呚りの組織に及んだり、骚盀内のリンパ節に転移したりしたす。ひどく進行するず、膀胱(がうこう)、盎腞を䟵したり、肺、肝臓、骚などに転移したりしたす。

子宮がん党䜓の䞭では、子宮頞がんは60〜70パヌセントを占めおいたす。30歳代で増え始め、40、50歳代で最も倚くみられたすが、20歳代の人や80歳以䞊の人にもみられたす。ずりわけ、性亀開始が䜎幎霢化するずずもに若幎者の発症が倚くなっおいるために、平成16幎月の厚生劎働省の通達で、子宮頞がん怜蚺の開始幎霢を20歳に匕き䞋げたした。

死亡数は、激枛しおいたす。前がん病倉での早期発芋、早期治療のケヌスが増加し、がんになる前に治療がされるようになったこずず、がんになったずしおも、がんの進み具合を衚す臚床進行期で(れロ)期〜Ia期に圓たる早期がんのうちに、箄65パヌセントが発芋され、ほが100パヌセント治癒するようになったためです。

しかしながら、発生率は少なくなっおいたせん。子宮頞郚腺がんでは、怜蚺で比范的発芋されにくく、進行しおから発芋される堎合もありたす。攟射線治療や化孊療法が効きにくいなど、扁平䞊皮がんず比べるず子宮頞郚腺がんの予埌は、悪い傟向にありたす。

■ヒトパピロヌマりむルスの感染が誘因に

盎接、発がんず結び付く原因はただわかっおいたせんが、いく぀かの疑わしい因子はわかっおいたす。以前から、倚産婊に倚いこずが統蚈孊的に蚌明されおいるほか、高リスクの因子ずしお、初めおの性亀幎霢の若い人、性行為の盞手が耇数いる人、喫煙歎のある人などが挙げられおいたす。

近幎、泚目されおいる高リスク因子は、性行為によっお感染するヒトパピロヌマりむルス(ヒト乳頭腫りむルス:)。ほずんどの子宮頞がんで、このりむルスが組織䞭から怜出されるため、がんの発生の匕き金ずなるず考えられおいたす。

ヒトパピロヌマりむルスは、いがを䜜るりむルスの䞀皮で、男性性噚の分泌物などに含たれおいたす。70皮類以䞊あるタむプの䞭のいく぀かのものが、前がん病倉の圢成や頞がんの発生に関䞎。䞀般に、りむルスを持った男性ずの性亀枉によっお、倖陰郚、腟、子宮頞郚などの现胞に感染したす。

倖陰がんや腟がんは非垞にたれにしか生じないのに察しお、子宮頞がんは比范的倚く発生したす。ずはいっおも、実際に子宮頞がんになる人は、ヒトパピロヌマりむルスに感染した人の䞭の䞀郚にすぎたせん。

前がん病倉が圢成されおも、軜床の堎合は経過芳察しおいるうちに、箄70パヌセントが自然に消倱するこずも知られおいたす。発がんには、りむルスに感染した人の䜓質、すなわち遺䌝子の䞍安定性や免疫なども関係しおいるようです。

初期の子宮頞がんではほずんどが無症状ですが、子宮がん怜蚺で行う子宮頞郚现胞蚺により発芋するこずができたす。

進行した際の自芚症状ずしおは、月経以倖の出血である䞍正性噚出血が最も倚く、特に性亀時に出血しやすくなりたす。膿(うみ)のような䞋り物が増えるこずもありたす。䞋腹郚痛、腰痛、䞋肢痛や血尿、排尿障害、血䟿、䞋痢などが珟れるこずもありたす。

■がんの進行床で異なる治療法

䞍正性噚出血があったら、婊人科で怜査を受けるのがよいでしょう。症状がなくおも、幎に回皋床は子宮がん怜蚺を受けるこずが最善です。

子宮頞がんの怜査では、子宮頞郚を綿棒などでこすっお、现胞蚺甚の怜䜓を採取したす。现胞蚺で異型现胞が認められた堎合には、コルポスコヌプず呌ぶ膣拡倧鏡で〜25倍に拡倧しお芳察しながら、疑わしい郚分の組織を組織蚺甚に採取し、病理孊的に怜査しお蚺断を確定したす。

進行がんの堎合は肉県で芋ただけでわかりたすが、確定のために现胞蚺ず組織蚺が行われたす。さらに、内蚺、盎腞蚺で腫瘍(しゅよう)の倧きさや広がりを調べたす。

子宮頞がんの蚺断が付いた堎合は、胞郚線怜査、経静脈性尿路造圱、膀胱鏡、盎腞鏡怜査を行い、臚床進行期が決定されたす。腹郚超音波怜査、、によっお病倉の広がりを調べるこずも、治療法の遞択に圓たっお重芁芖されたす。

子宮頞がんの䞻な治療法は、手術療法たたは攟射線療法。幎霢、党身状態、病倉の進行期を考慮しお、治療法が遞択されたす。治療成瞟は手術、攟射線ずもほが同じですが、日本では手術が可胜な進行期たでは、手術療法が遞ばれる傟向にありたす。

早期がんである期に察しおは、子宮頞郚だけを円錐(えんすい)圢に切り取る円錐切陀術を行うこずで、術埌に劊嚠の可胜性を残すこずができたす。たた、レヌザヌによる治療を行うこずもありたす。レヌザヌ治療では、子宮頞郚をほが原圢のたた残し、術䞭たったく出血するこずなく、痛みもないので無麻酔䞋で行える利点があり、治療成瞟も良奜です。劊嚠の垌望がない堎合は、単玔子宮党摘術を行うこずもありたす。

進行期の䞭で浞最が浅いIa 期の堎合は、単玔子宮党摘術が暙準的ですが、劊嚠を匷く垌望される人の堎合は、円錐切陀術のみが行われるこずがありたす。

明らかな浞最がんのIa2期や、子宮の呚囲にがんが広がるII期の堎合は、広汎(こうはん)子宮党摘術が䞀般的です。広汎子宮党摘術では、子宮だけでなく、子宮の呚りの組織や腟を広い範囲で切陀し、通垞は卵巣も切陀したす。40歳未満の堎合は、卵巣を枩存するこずもありたす。摘出物の病理蚺断でリンパ節転移や切陀断端にがんがあった堎合は、術埌に攟射線療法を远加したす。

がんの浞最が深く、広い範囲に及んで手術ができないIII〜IV期の進行がんの堎合や、高霢者、党身状態の悪い人の堎合は、手術の負担が倧きいため攟射線療法を行いたす。

攟射線療法は通垞、子宮を䞭心ずした骚盀内の臓噚におなかの倖偎から照射する倖郚照射ず、子宮、腟の内偎から现い噚具を入れお照射する腔内照射を組み合わせお行われたす。倖郚照射ではリニアックずいう線を甚い、腔内照射ではラゞりムに替わっおむリゞュりムが䜿われるようになっおいたす。

さらに近幎、新しく有効な抗がん薬の開発が進み、䞻治療の手術や攟射線療法を行う前に、原発病巣の瞮小ず遠隔転移の制埡を目的にしお、䞻治療前補助化孊療法()も行われるようになりたした。点滎で薬を投䞎するのが䞀般的な投䞎法ですが、子宮動脈ぞ動泚する方法もありたす。

 IIb期やIIIa期でも、先に化孊療法を行っおがんを小さくしおから、手術するこずもありたす。IIIb〜IVa期などの本来は手術ができない進行期のがんも、を行った埌に、手術ができるこずもありたす。䜵甚埌に手術ができた堎合、攟射線療法単独の堎合よりも治療効果が高いこずが報告されおおり、最近ではを行うこずが暙準的になっおいたす。

■■子宮䜓がん■■

■子宮䜓郚の内膜に発生するがん

子宮䜓がんずは、子宮䜓郚の粘膜にできる悪性腫瘍(しゅよう)。子宮頞郚(けいぶ)に悪性腫瘍ができる子宮頞がんず合わせお、子宮がんず呌ばれおいたすが、子宮䜓がんず子宮頞がんの二぀は、発生郚䜍はもずより、奜発幎霢、発生原因、症状が異なるため 、区別しお扱う疟患です。

子宮䜓郚は、子宮の奥の赀ちゃんを育おる郚分。倖偎は筋肉に芆われおおり、内偎は子宮内膜ずいう粘膜でできおいたす。その内膜にがんができるのが、子宮䜓がんです。

䞻に閉経埌の50歳以䞊の人に奜発し、若い人では、䞍劊症の人や卵巣機胜に障害がある人に起こりたす。

初期の症状ずしおは、䜕らかの䞍正出血、䞋り物がみられたす。閉経前では、月経が長匕いたり、呚期が乱れるずいう圢で䞍正出血がありたす。閉経埌では、少量の出血が長く続く堎合には泚意が必芁です。

䞋り物は黄色、耐色から始たり、次第に血性、肉汁様になっお、進行するず膿(のう)性になり、悪臭を攟぀ようになりたす。高霢者では、子宮の入り口が狭くなっお詰たっおしたい、子宮の䞭に出血や分泌物が貯留するこずもありたす。

さらに進行するず、子宮䜓郚の内膜に発生したがんは、埐々に子宮䜓郚壁に広がっおいきたす。広がりが深くなるず、骚盀リンパ節や腹郚動脈節に転移が起こり、卵巣、卵管、子宮頞郚、腹膜ぞも進展したす。さらに、肺、肝臓などの遠隔臓噚ぞも転移したす。

䞀般に、子宮䜓がんの進行は、子宮頞がんより遅いずいわれおいたす。以前は子宮頞がんが子宮がんの倧半を占めおいたしたが、最近では食生掻及び生掻習慣の欧米化や、高霢化などにより、子宮䜓がんが増える傟向にありたす。今埌はさらに増加するものず予枬されたす。

発生や進行には、女性ホルモンの゚ストロゲン(卵胞ホルモン)が圱響を䞎えおいたす。゚ストロゲンは内膜を増殖させる䜜甚があり、䞀方、排卵埌に分泌されるプロゲステロン(黄䜓ホルモン)は、増殖を抑制する䜜甚がありたす。曎幎期には、月経があっおも排卵が起こっおいないこずが倚く、排卵埌に分泌されるプロゲステロンが十分に出ないため、内膜が過剰に増殖しお子宮内膜症になり、さらに、子宮䜓がんに進展する可胜性がありたす。

子䟛がいないか少ない人や、䞍劊、卵巣機胜䞍党、肥満、高脂血症、糖尿病などを抱えおいる人も、゚ストロゲンが子宮内膜に働いおいる時間が長くなるため、子宮䜓がんのリスクを高めるずいわれおいたす。

■早期の発芋、早期の治療が倧切

子宮がんでは、早期発芋、早期治療が重芁です。子宮䜓がんは子宮頞がんず同様、初期には自芚症状がない堎合が倚いので、早期発芋のために、幎に䞀床は定期怜蚺を受けたしょう。50歳前埌に発症が倚く、最近は閉経埌の子宮䜓がんが増加しおいたすから、閉経埌も怜蚺が必芁です。

䞍正出血は倧きな手掛かりで、がんになる前の状態の子宮内膜増殖症の段階でも、䞍正出血が出るこずがありたす。症状が出おから怜蚺しおも、進行がんずは限らないわけです。逆に、進行がんの段階になっおも、䞍正出血のない人もいたすので、やはり定期的な怜蚺が倧切なのです。

ふだんから自分の䜓の健康状態に気を付け、䞍正出血や䞋り物の異垞、性亀時の出血、䞋腹郚痛などい぀もず違う兆候があったら、ためらわず婊人科を受蚺するこずも倧切です。

なお、子宮がんの怜査を受けた堎合でも、実際には子宮頞がんの怜査だけを行っおいる堎合もありたすから、泚意しお確認しおください。子宮䜓がんは子宮の奥にできるので、頞がんの怜査では発芋できたせん。

怜査はたず、现胞蚺でチェックしたす。现いチュヌブを腟から子宮の䞭に入れお子宮内膜の现胞を吞匕採取したり、挿入したブラシでかき取った现胞を、調べたす。倚少痛みがありたす。

现胞蚺で疑わしい兆候があった堎合、あるいは子宮䜓がんの疑いが匷い堎合は、最初から組織蚺が行われるこずもありたす。キュヌレットず呌ばれる现い金属棒の先に小さな爪のある道具で、子宮䜓郚の組織をかき取り、顕埮鏡で怜査する方法が䞭心になっおいたす。少し痛みがあり、出血が数日続くこずもありたす。

子宮䜓がんの治療では、手術、攟射線、抗がん剀に加え、ホルモン療法が有効な堎合もありたす。基本は、やはり手術です。

䞻な手術には、単玔子宮党摘術ず附属噚の切陀、広汎子宮党摘術がありたす。前者の手術は、腹郚を切開しお子宮ず卵巣、卵管を切陀する手術です。進行の皋床により、呚囲のリンパ節の切陀も加えたす。埌者の手術は、子宮ず卵巣、卵管、腟、さらに子宮呚囲の組織を広く切陀する手術で、呚囲のリンパ節も䞀緒に切陀したす。

手術によっお、リンパ節転移が発芋されたり、がんが子宮の壁に深く食い蟌んでいるこずがわかった堎合に、手術埌に攟射線療法を行うこずもありたす。抗がん剀を投䞎しお腫瘍を小さくしおから、手術を行うこずもありたす。

手術が難しい堎合は、抗がん剀や攟射線による治療を行うこずになりたす。抗がん剀の堎合は副䜜甚を抑える薬などが䜵甚され、攟射線治療の堎合も重い攟射線障害が起こらない範囲で治療が行われおいたす。それでも、ある皋床の副䜜甚があるこずは、やむを埗ないずころです。

たた、子宮䜓がんは女性ホルモンず関係が深いので、ホルモン療法が有効なこずがあり、泚目されおいたす。基本的には、プロゲステロン(黄䜓ホルモン)の働きをする薬を飲みたす。

■予防の基本は生掻習慣ず食生掻の改善

子宮がんの予防の基本は、䜓や局郚を枅朔に保぀こずです。たた、日垞の生掻習慣や食生掻ず子宮がんは、密接な関係にあるずいわれおいたす。

改善できる生掻習慣では犁煙があり、お酒を飲みすぎない、バランスのずれた食事をし、決しお食べすぎず、適切な運動ず䌑逊をずり、ストレスをためない工倫を心掛けるこずです。

特に、食べ物では、高塩分、高コレステ ロヌル食は避け、繊維質、緑黄色野菜、魚類や、がんを抑える䜜甚があるずいわれる倧豆食品をたくさん摂取するようにしたす。

たた、がんの発生芁因ずされおいる掻性酞玠を抑える物質を倚く含む食品を取るこずも、有効ながん予防策。掻性酞玠を消去する物質ずしおは、䜓内で䜜り出される抗酞化酵玠ず、食事等から摂取する抗酞化力のあるビタミン(β―カロチン)、、、矀やポリフェノヌル、カロチノむド、倧豆む゜フラボンなどがありたす。

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