アメリカの疾病対策センター(CDC)のデータによりますと、今年アメリカで確認されたサル痘の感染者数は25日時点で3846人となり、スペインの3125人を超えて世界で最多となりました。
中でもニューヨーク市は25日時点で1040人となって全米の感染者のおよそ3割を占めており、感染拡大の中心地となっています。
感染の急拡大を受け、市が22日に配布した1万7000回分の天然痘ワクチンは10分で予約が埋まり、24日から2万6000回分のワクチンを追加で配布しましたが、ワクチン接種の予約は現時点で、すべての枠が埋まっているということです。
ニューヨークでは、保健所の前に特設のテントを設置してワクチン接種を進めています。ワクチンを接種した男性は、「怖いですね。コロナにうんざりしているのに、今度は新たなもの(サル痘)が広まりつつある」と話しています。
アメリカ連邦政府は、公衆衛生上の緊急事態宣言を出すかどうか検討に入っています。アメリカ政府新型コロナ対応コーディネーター、ジャー博士は、「公衆衛生上の緊急事態を宣言するかは、現場の状況を見て判断する。緊急事態宣言で何ができるかは、まだ決まっていない。引き続き、事態を精査していく」と語っています。
世界のサル痘感染者数は1万7000人近くに上っていて、今後、感染者はさらに増えるとみられています。
2022年7月27日(水)
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