2022/07/28

🇦🇱悪性症候群

悪性症候群とは、向精神薬の重大な副作用。精神病の人が向精神薬を服用した際や服用量を増量した際に、高熱が続き、意識障害や筋硬直を起こすものです。シンドロームマリンとも呼ばれます。

麻酔薬の副作用として現れる悪性高熱症と症状が類似していますが、別の疾患です。

悪性症候群の原因は、向精神薬が神経に働き掛けるドーパミンの作用を抑えてしまうためと考えられ、ドーパミン作動薬の使用が試みられています。

また、抗パーキンソン病薬を継続して使用している際の急激な中止や減量でも、悪性症候群の症状が起こる場合があります。

症状としては、高熱、振戦(体の振るえ)、発汗、頻脈などの症状を特徴とし、放置すると時に高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎(じん)不全へと移行し、死に至ることがあります。

頻度はまれですが、発症した場合はすぐに的確な治療が必要となります。治療の基本は、向精神薬の場合は使用を中止すること、抗パーキンソン病薬の場合は使用を再開することです。

次に、水分と栄養の補給を図ることと、ダントローレンなどの治療薬の投与が必要です。重症な場合には、集中治療室などの利用も必要となります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟪「がん予防」うたう再生医療で敗血症、厚労省がクリニック運営法人などに改善命令

 医療法人輝鳳(きほう)会(東京都豊島区)が運営する医療機関で自由診療の再生医療を受けた2人が敗血症となった事案で、厚生労働省は24日、再生医療安全性確保法に基づき、輝鳳会と都内の医療機関代表2人に対し、再発防止策の策定などを求める改善命令を出しました。調査では複数の法令違反や...