早期に発見できれば、ほとんど治る疾患
日本人に多く見られる胃がんは、早期発見でほとんど治すことができるようになってきました。
検査法・治療法が飛躍的に向上したことにより、定期的に検診を受け適切な処置をすれば、過度に怖れる病気ではありません。
とはいうものの、食べ物や嗜好品、ストレスなど、毎日の生活と密接な関係があり、食生活の見直しを中心にした胃をいたわる心掛けが大切です。
■一番の原因は食生活■
胃の粘膜は粘液などで保護されていますが、刺激の強い食べ物を取りすぎると炎症を起こし、胃がんのきっかけを作ってしまうことがあります。
塩分の取りすぎは禁物で、塩分摂取の多い地域で胃がんが多いことがわかっています。
肉や魚の焦げ、喫煙、過度の飲酒などは、よくありません。特に、タバコの発がん物質は唾液に溶けて胃に入るので、胃がんの原因にもなるので注意が必要です。
夜食、早食い、食べすぎといった不規則な食習慣やストレスも、胃に負担をかけます。
■初期には特別な自覚症状はない■
胃が重たい感じ、食欲不振といった症状が長く続くようなら、医療機関で検査を受けてください。吐き気、嘔吐、下痢、便秘、タール状になった黒い便などの症状がある場合も、同様です。
素人の判断で、かえって胃がんを進行させてしまう場合もあります。早期発見のため、おかしいと思ったらすぐに検査を受けましょう。定期的な検査も大切です。
胃がんの検査と診断と治療
■主な検査■
x線検査
バリウム(造影剤)と発泡剤を飲んで、胃のひだの状態や変形の有無などを調べます。
検査後は、バリウムを早く出すために水分を多く取るようにします。水分を補給しないと腸内でバリウムが固まり、出にくくなってしまいます。便秘がちな人は、検査後に渡される下剤を飲んでおくとよいでしょう。
内視鏡検査
胃に細いファイバースコープを挿入し、患部を直接観察する方法です。x線検査などで異常が見付かった場合に行います。
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