新型コロナウイルスのオミクロン型の派生型「BA・5」が流行する状況下では、従来のウイルス「BA・2」の流行時と比べ、感染者に発熱、喉の痛み、頭痛などの症状が多くなっているとの分析結果を北海道科学大学の岸田直樹客員教授が29日、まとめました。ワクチンの接種回数でも症状の出方に差があり、3回打った人は2回だけの場合に比べて出にくい傾向がみられるとしています。
BA・5が検出されることが多くなった7月11日から25日に札幌市で感染が報告された1万4000人の症状を調べ、BA・2が流行した4月から5月の感染者2万人と比較。喉の痛みがある割合は、BA・5流行期は60%で、BA・2流行期の54%を上回りました。頭痛はそれぞれ40%と33%、38度以上の発熱は40%と26%でした。
BA・5流行期のワクチンを巡る分析では、感染時に発熱があったのは、3回接種を受けた人が27%で、2回接種者の40%より低くなりました。頭痛、筋肉痛、倦怠(けんたい)感も3回接種者のほうが割合が低くなりました。
2022年7月31日(日)
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