中国で、新型コロナウイルスのオミクロン型の派生型「BA・5」の感染が拡大しています。中国メディアは14日までに、北京市など7都市で感染者が確認されたと報じました。感染拡大を徹底的に押さえ込む「ゼロコロナ」政策のもとで緊張が増しています。
中国では7月上旬以降、北京市のほか、上海市、天津市、遼寧省大連市、陝西省西安市、山東省青島市、広東省珠海市で、感染力が非常に強いとされる「BA・5」の感染者が確認されました。珠海市では13日、幼稚園でクラスター(感染者集団)が発生し、園児や教員ら35人の感染が確認されました。全員が「BA・5」で市中感染が起きている恐れがあるということです。
中国では感染拡大が起きれば、大規模なPCR検査を何度も行い感染者の洗い出しを進めるほか、移動制限措置をとり封じ込めを行います。オミクロン型の感染が拡大している甘粛省蘭州市では、11日から1週間の期限付きで不要不急の外出を求める事実上のロックダウン(都市封鎖)措置がとられていて、自家用車の使用を制限するといった移動制限を実施しています。
中国本土で13日に新たに確認された感染者は、空港検疫などを除き292人(無症状を含む)。日本などと比べれば少ないものの、感染拡大が止まらずに上海市のような全面的なロックダウンに発展することを各地の住民は懸念しています。
2022年7月15日(金)
0 件のコメント:
コメントを投稿