子供を中心に感染し激しいせきが続く「百日せき」の流行が続いています。7月6日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は前の週より225人増えて3578人と、3週連続で過去最多となりました。
百日せきは激しいせきが続く細菌性の感染症で、特に生後6カ月以下の乳児が感染すると重症化して死亡する恐れもあります。
国立健康危機管理研究機構によりますと、7月6日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は前の週より225人多い3578人と、現在の方法で統計を取り始めた2018年以降で、最も多くなりました。患者数が過去最多となるのは3週連続です。
都道府県ごとにみますと、東京都で277人、埼玉県で254人、群馬県で176人、神奈川県で171人、茨城県と兵庫県で165人、千葉県で154人、新潟県で150人などとなっています。
また、今年これまでの累計の患者数は4万3728人となりました。4000人余りだった昨年の10倍を超えています。
今シーズンは患者数の増加に伴い乳児が重症化したり死亡したりするケースが報告されていて、6月末までに少なくとも4つの都県で生後1カ月未満から4カ月の乳児4人が亡くなっています。
また、これまで治療に使われてきた抗菌薬が効かない「耐性菌」に感染するケースも各地で報告されています。
日本小児科学会は生後2カ月を迎えたら速やかに定期接種のワクチンを接種するなど重症化リスクの高い乳児への対策を呼び掛けています。
2025年7月15日(火)
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