ルチンとは、タデ科のソバに豊富に含まれるフラボノイドの一種で、抗酸化物質のポリフェノール系に属します。ミカン科の植物、マメ科のエンジュからも見いだされています。
人体に対しては、毛細血管壁を強くし、血流をスムーズにする働きが認められるため、高血圧や動脈硬化を改善するといわれています。また、抗酸化作用があるので活性酸素を除去し、血液を浄化する作用を持つといわれています。そのほか、心臓病、冷え性、肩凝りの予防・改善、新陳代謝の促進などが期待できます。ビタミンCと一緒に摂取すると、さらに効果が高まるとされます。
ただし、食品としてのソバには、食品衛生法によるアレルゲンの特定原材料5品目の一つとして、その表示が義務付けられています。ソバから抽出されたルチンには、不純物としてソバアレルギーの原因蛋白(たんぱく)質が含まれる可能性があります。
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