アメリカのメリーランド州ボルチモアに本部を置くジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体で新型コロナウイルスへの感染が確認された人が、日本時間の27日時点で累計6億人を超えました。死者は648万人超。
国別の累計感染者数はアメリカが約9417万人で最多。次にインドが約4440万人、フランスが約3466万人と続き、日本は約1819万人で10番目。
一方、人口10万人当たりの感染者数では、サンマリノとアイスランドが6万人近くに上っていて、韓国が4万4600人余り、アメリカが2万8500人余り、日本が1万4300人余りなどとなっています。
世界保健機関(WHO)によりますと、世界全体の新規感染者数は減少傾向にあるとしていますが、検査態勢が十分に整っていなかったり、検査数自体が減っていたりする国もあり、各国の実際の感染者数はこれよりも多い可能性があります。
また、WHOは去る25日、今年に入ってから新型コロナウイルスで死亡した人が世界で100万人に上ったと発表し、死を防ぐさまざまな手段があるにもかかわらず「悲劇的な節目」を迎えたと指摘しました。
2019年末に中国で初めて同ウイルスが検出されて以降、累計で約645万人の死亡がWHOに報告されており、テドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、世界が本当にコロナ流行に対処できているのかと疑問を呈しました。
テドロス事務局長は記者会見で、「今年報告された死者数は今週、100万人という悲劇的な節目を超えた」と説明。「パンデミック(世界的な大流行)開始から2年半が経過し、こうした死を防ぐために必要なあらゆる手段があるにもかかわらず、今年だけで100万人が新型コロナウイルスで死亡している。これで私たちが同ウイルスと共存することを学んでいるとはいえない」と指摘しました。
WHOは6月末までにすべての国でワクチン接種率70%を達成する目標を掲げていたものの、目標に達しなかった国は136に及び、うち66カ国は接種率が40%未満にとどまっています。テドロス事務局長は各国の政府に対し、目標達成に向け、医療従事者や高齢者ら高リスク層への接種を強化するよう呼び掛けました。
2022年8月28日(日)
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