2022/08/12

🇩🇰急性虫垂炎

急性虫垂炎とは、一般に盲腸炎といわれるもので、盲腸下部にある小突起の虫垂が炎症を起こす疾患をいいます。

ミミズのような形をした虫垂の中に、ブドウの種や、石炭塩が沈着して結石となった糞石(ふんせき)などの異物、あるいは細菌が入り込むのが原因ともいわれ、過労、暴飲暴食、家族内の体質が誘因となると考えられていますが、まだ確実なことはわかっていません。

消化管の外科的な病気としては最も多いものの一つで、10~20歳代の青少年期に多く、全体的には約5パーセントの人がかかると推定されます。

典型的な症状は、突発的に腹痛が起こるのが特徴で、最初は上腹部が痛み、時間の経過とともに、右下腹部へ痛みが移動し、その場所が限定されてきます。また、多くは吐き気、嘔吐(おうと)、発熱を伴い、便秘がちになるのが普通です。発症した場合には、患部を氷のうなどで冷やして救急車を呼びましょう。

血液検査をすると、白血球の増加が認められます。初期で軽度の場合には、抗生物質の投与などの内科的治療も行われますが、虫垂炎は再発の可能性が高いため、ほとんどは外科的手術により、虫垂の摘出を行います。

早期手術の予後は良好で、約1週間ほどの入院で退院可能です。発症後放置して、手術が遅れてしまうと、虫垂の穿孔(せんこう)や腸管の癒着、腹膜炎を併発する可能性があるので、なるべく早めに医師の診断を受けることが大切です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟥COP30、合意文書採択し閉幕 脱化石燃料の工程表は見送り

 ブラジル北部ベレンで開かれた国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)は22日、温室効果ガス排出削減の加速を促す新たな対策などを盛り込んだ合意文書を採択し、閉幕した。争点となっていた「化石燃料からの脱却」の実現に向けたロードマップ(工程表)策定に関する直接的な記述...