自律神経失調症とは、自律神経の不調によって、めまい、吐き気、けいれん、頭痛など多種多様な症状が起こる病態です。自律神経は交感神経と副交感神経から成っており、両者のバランスを保つことで人間の体は円滑な機能を果たしているのですが、緊張や疲労、ストレスなどで、このバランスが崩れると、体に変調が出てきます。
大きく分けると、心因の関与の強い心因性自律神経失調症と、心因の関与が明らかでない本態性自律神経失調症があります。発症年代は幅広く、赤ちゃんから高齢者までですが、心身の変調を来しやすい思春期と更年期に、多く現れます。
症状としては、めまい、吐き気、けいれん、頭痛のほか、微熱、疲労感、のぼせ、手足の冷え、胸痛、動悸、息切れ、呼吸困難感、発汗異常、神経性下痢、筋肉痛、肩凝り、腰痛など、非常に多岐にわたっています。
治療は、心身の休養と精神療法、薬物療法が主で、加えて生活環境の改善を図ることも大切です。少々の苦痛はあっても、できるだけ規則正しい日常生活を送り、それによって自信をつけることが、快方へ向かう第一歩となります。
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