アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬企業ビオンテックは、新型コロナウイルスの変異ウイルスでオミクロン型の「BA・4」と「BA・5」に対応するワクチンについて、アメリカ食品医薬品局(FDA)に緊急使用の許可を求める申請を行ったと発表しました。
アメリカでは、秋以降の追加接種に使われるワクチンについて、現在のワクチンに変異ウイルスのオミクロン型に対応する成分を加えたものを開発するようFDAが製薬会社に推奨しています。
こうした中、ファイザーとビオンテックは22日、オミクロン型に対応するワクチンについて、緊急使用の許可を求める申請をFDAに対して行ったと発表しました。
ワクチンは、オミクロン型の「BA・4」と「BA・5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプで、12歳以上の追加接種について申請を行いました。
会社側によりますと、ワクチンの安全性などを確かめる臨床試験を8月中に始めるとしていて、FDAの許可が得られれば、すぐにワクチンを出荷できるとしています。
アメリカ疾病対策センター(CDC)によりますと、アメリカ国内で1日に報告される新型コロナの感染者数は8月中旬以降、平均約10万人で、8月20日までの1週間では約9割が「BA・5」に感染したと推定されています。
ファイザーとビオンテックは別途、従来の新型コロナウイルスとオミクロン型の初期に流行した「BA・1」に対応する成分を組み合わせた2価ワクチンについて、日本の厚生労働省へ製造販売承認を申請しています。
2022年8月23日(火)
0 件のコメント:
コメントを投稿