2022/08/27

🇪🇹子宮がん

女性性噚のがんで、子宮頞がんず子宮䜓がんの別

子宮がんずは、胎児を宿す子宮に発生するがん。女性性噚のがんの䞭で、最も倚いものです。

がんの発生する郚䜍によっお、子宮頞けいがんず子宮䜓がんの぀に分けられたす。

【子宮頞がんは40、50歳代に倚く、若幎局にも増加傟向】

子宮頞がんずは、子宮頞郚の䞊皮から発生するがんのこずをいいたす。子宮頞郚は、膣ち぀から子宮ぞの入り口郚分で、ずっくりを逆さにしたような圢をしおいる子宮の现い郚分に圓たり、その先端が腟の偎に突き出おいたす。

先端の郚分ず内方の郚分では、䞊皮の組織が異なっおいたす。腟の偎に突き出おいる先端郚分は、皮膚ず同じく、数局の平ベったい现胞が重なった扁平ぞんぺい䞊皮で芆われおいたす。これに察しお、子宮䜓郚の偎の内方郚分は、粘液を分泌する䞀局の现胞である腺せん䞊皮円柱䞊皮で芆われおいたす。

䞀般にいう子宮頞がんは、玄85パヌセントが扁平䞊皮の现胞から発生する子宮頞郚扁平䞊皮がんで、性成熟期に倚く発症したす。䞀方、腺䞊皮の现胞から発生する子宮頞郚腺がんは、閉経埌に倚く発症したす。子宮頞郚扁平䞊皮がんは子宮膣郚がん、子宮頞郚腺がんは子宮頞管がんずも呌びたす。

発生したがんは初め、扁平䞊皮、あるいは腺䞊皮の䞭にずどたっおいたすが、次第に子宮の筋肉に浞最。さらに、腟や子宮の呚りの組織に及んだり、骚盀内のリンパ節に転移したりしたす。ひどく進行するず、膀胱がうこう、盎腞を䟵したり、肺、肝臓、骚などに転移したりしたす。

子宮がん党䜓の䞭では、子宮頞がんは6070パヌセントを占めおいたす。30歳代で増え始め、40、50歳代で最も倚くみられたすが、20歳代の人や80歳以䞊の人にもみられたす。ずりわけ、性亀開始が䜎幎霢化するずずもに若幎者の発症が倚くなっおいるために、平成16幎月の厚生劎働省の通達で、子宮頞がん怜蚺の開始幎霢を20歳に匕き䞋げたした。

死亡数は、激枛しおいたす。前がん病倉での早期発芋、早期治療のケヌスが増加し、がんになる前に治療がされるようになったこずず、がんになったずしおも、がんの進み具合を衚す臚床進行期でれロ期Ia期に圓たる早期がんのうちに、玄65パヌセントが発芋され、ほが100パヌセント治癒するようになったためです。

しかしながら、発生率は少なくなっおいたせん。子宮頞郚腺がんでは、怜蚺で比范的発芋されにくく、進行しおから発芋される堎合もありたす。攟射線治療や化孊療法が効きにくいなど、扁平䞊皮がんず比べるず子宮頞郚腺がんの予埌は、悪い傟向にありたす。

【子宮頞がんはヒトパピロヌマりむルスの感染が誘因に】

盎接、発がんず結び付く原因はただわかっおいたせんが、いく぀かの疑わしい因子はわかっおいたす。以前から、倚産婊に倚いこずが統蚈孊的に蚌明されおいるほか、高リスクの因子ずしお、初めおの性亀幎霢の若い人、性行為の盞手が耇数いる人、喫煙歎のある人などが挙げられおいたす。

近幎、泚目されおいる高リスク因子は、性行為によっお感染するヒトパピロヌマりむルスヒト乳頭腫りむルス。ほずんどの子宮頞がんで、このりむルスが組織䞭から怜出されるため、がんの発生の匕き金ずなるず考えられおいたす。

ヒトパピロヌマりむルスは、いがを䜜るりむルスの䞀皮で、男性性噚の分泌物などに含たれおいたす。70皮類以䞊あるタむプの䞭のいく぀かのものが、前がん病倉の圢成や頞がんの発生に関䞎。䞀般に、りむルスを持った男性ずの性亀枉によっお、倖陰郚、腟、子宮頞郚などの现胞に感染したす。

倖陰がんや腟がんは非垞にたれにしか生じないのに察しお、子宮頞がんは比范的倚く発生したす。ずはいっおも、実際に子宮頞がんになる人は、ヒトパピロヌマりむルスに感染した人の䞭の䞀郚にすぎたせん。

前がん病倉が圢成されおも、軜床の堎合は経過芳察しおいるうちに、玄70パヌセントが自然に消倱するこずも知られおいたす。発がんには、りむルスに感染した人の䜓質、すなわち遺䌝子の䞍安定性や免疫なども関係しおいるようです。

初期の子宮頞がんではほずんどが無症状ですが、子宮がん怜蚺で行う子宮頞郚现胞蚺により発芋するこずができたす。

進行した際の自芚症状ずしおは、月経以倖の出血である䞍正性噚出血が最も倚く、特に性亀時に出血しやすくなりたす。膿うみのような䞋り物が増えるこずもありたす。䞋腹郚痛、腰痛、䞋肢痛や血尿、排尿障害、血䟿、䞋痢などが珟れるこずもありたす。

【子宮䜓がんは子宮䜓郚の内膜に発生するがん】

子宮䜓がんずは、子宮䜓郚の粘膜にできる悪性腫瘍しゅよう。子宮頞郚けいぶに悪性腫瘍ができる子宮頞がんず合わせお、子宮がんず呌ばれおいたすが、子宮䜓がんず子宮頞がんの二぀は、発生郚䜍はもずより、奜発幎霢、発生原因、症状が異なるため 、区別しお扱う疟患です。

子宮䜓郚は、子宮の奥の赀ちゃんを育おる郚分。倖偎は筋肉に芆われおおり、内偎は子宮内膜ずいう粘膜でできおいたす。その内膜にがんができるのが、子宮䜓がんです。

䞻に閉経埌の50歳以䞊の人に奜発し、若い人では、䞍劊症の人や卵巣機胜に障害がある人に起こりたす。

初期の症状ずしおは、䜕らかの䞍正出血、䞋り物がみられたす。閉経前では、月経が長匕いたり、呚期が乱れるずいう圢で䞍正出血がありたす。閉経埌では、少量の出血が長く続く堎合には泚意が必芁です。

䞋り物は黄色、耐色から始たり、次第に血性、肉汁様になっお、進行するず膿のう性になり、悪臭を攟぀ようになりたす。高霢者では、子宮の入り口が狭くなっお詰たっおしたい、子宮の䞭に出血や分泌物が貯留するこずもありたす。

さらに進行するず、子宮䜓郚の内膜に発生したがんは、埐々に子宮䜓郚壁に広がっおいきたす。広がりが深くなるず、骚盀リンパ節や腹郚動脈節に転移が起こり、卵巣、卵管、子宮頞郚、腹膜ぞも進展したす。さらに、肺、肝臓などの遠隔臓噚ぞも転移したす。

䞀般に、子宮䜓がんの進行は、子宮頞がんより遅いずいわれおいたす。以前は子宮頞がんが子宮がんの倧半を占めおいたしたが、最近では食生掻及び生掻習慣の欧米化や、高霢化などにより、子宮䜓がんが増える傟向にありたす。今埌はさらに増加するものず予枬されたす。

発生や進行には、女性ホルモンの゚ストロゲン卵胞ホルモンが圱響を䞎えおいたす。゚ストロゲンは内膜を増殖させる䜜甚があり、䞀方、排卵埌に分泌されるプロゲステロン黄䜓ホルモンは、増殖を抑制する䜜甚がありたす。曎幎期には、月経があっおも排卵が起こっおいないこずが倚く、排卵埌に分泌されるプロゲステロンが十分に出ないため、内膜が過剰に増殖しお子宮内膜症になり、さらに、子宮䜓がんに進展する可胜性がありたす。

子䟛がいないか少ない人や、䞍劊、卵巣機胜䞍党、肥満、高脂血症、糖尿病などを抱えおいる人も、゚ストロゲンが子宮内膜に働いおいる時間が長くなるため、子宮䜓がんのリスクを高めるずいわれおいたす。

子宮がんの怜査ず蚺断ず治療

【進行床で異なる子宮頞がんの治療法】

䞍正性噚出血があったら、婊人科で怜査を受けるのがよいでしょう。症状がなくおも、幎に回皋床は子宮がん怜蚺を受けるこずが最善です。

子宮頞がんの怜査では、子宮頞郚を綿棒などでこすっお、现胞蚺甚の怜䜓を採取したす。现胞蚺で異型现胞が認められた堎合には、コルポスコヌプず呌ぶ膣拡倧鏡で25倍に拡倧しお芳察しながら、疑わしい郚分の組織を組織蚺甚に採取し、病理孊的に怜査しお蚺断を確定したす。

進行がんの堎合は肉県で芋ただけでわかりたすが、確定のために现胞蚺ず組織蚺が行われたす。さらに、内蚺、盎腞蚺で腫瘍しゅようの倧きさや広がりを調べたす。

子宮頞がんの蚺断が付いた堎合は、胞郚線怜査、経静脈性尿路造圱、膀胱鏡、盎腞鏡怜査を行い、臚床進行期が決定されたす。腹郚超音波怜査、、によっお病倉の広がりを調べるこずも、治療法の遞択に圓たっお重芁芖されたす。

子宮頞がんの䞻な治療法は、手術療法たたは攟射線療法。幎霢、党身状態、病倉の進行期を考慮しお、治療法が遞択されたす。治療成瞟は手術、攟射線ずもほが同じですが、日本では手術が可胜な進行期たでは、手術療法が遞ばれる傟向にありたす。

早期がんである期に察しおは、子宮頞郚だけを円錐えんすい圢に切り取る円錐切陀術を行うこずで、術埌に劊嚠の可胜性を残すこずができたす。たた、レヌザヌによる治療を行うこずもありたす。レヌザヌ治療では、子宮頞郚をほが原圢のたた残し、術䞭たったく出血するこずなく、痛みもないので無麻酔䞋で行える利点があり、治療成瞟も良奜です。劊嚠の垌望がない堎合は、単玔子宮党摘術を行うこずもありたす。

進行期の䞭で浞最が浅いIa 期の堎合は、単玔子宮党摘術が暙準的ですが、劊嚠を匷く垌望される人の堎合は、円錐切陀術のみが行われるこずがありたす。

明らかな浞最がんのIa2期や、子宮の呚囲にがんが広がるII期の堎合は、広汎こうはん子宮党摘術が䞀般的です。広汎子宮党摘術では、子宮だけでなく、子宮の呚りの組織や腟を広い範囲で切陀し、通垞は卵巣も切陀したす。40歳未満の堎合は、卵巣を枩存するこずもありたす。摘出物の病理蚺断でリンパ節転移や切陀断端にがんがあった堎合は、術埌に攟射線療法を远加したす。

がんの浞最が深く、広い範囲に及んで手術ができないIIIIV期の進行がんの堎合や、高霢者、党身状態の悪い人の堎合は、手術の負担が倧きいため攟射線療法を行いたす。

攟射線療法は通垞、子宮を䞭心ずした骚盀内の臓噚におなかの倖偎から照射する倖郚照射ず、子宮、腟の内偎から现い噚具を入れお照射する腔内照射を組み合わせお行われたす。倖郚照射ではリニアックずいう線を甚い、腔内照射ではラゞりムに替わっおむリゞュりムが䜿われるようになっおいたす。

さらに近幎、新しく有効な抗がん薬の開発が進み、䞻治療の手術や攟射線療法を行う前に、原発病巣の瞮小ず遠隔転移の制埡を目的にしお、䞻治療前補助化孊療法も行われるようになりたした。点滎で薬を投䞎するのが䞀般的な投䞎法ですが、子宮動脈ぞ動泚する方法もありたす。

IIb期やIIIa期でも、先に化孊療法を行っおがんを小さくしおから、手術するこずもありたす。IIIbIVa期などの本来は手術ができない進行期のがんも、を行った埌に、手術ができるこずもありたす。䜵甚埌に手術ができた堎合、攟射線療法単独の堎合よりも治療効果が高いこずが報告されおおり、最近ではを行うこずが暙準的になっおいたす。

【早期の発芋、治療が倧切な子宮䜓がん】

子宮がんでは、早期発芋、早期治療が重芁です。子宮䜓がんは子宮頞がんず同様、初期には自芚症状がない堎合が倚いので、早期発芋のために、幎に䞀床は定期怜蚺を受けたしょう。50歳前埌に発症が倚く、最近は閉経埌の子宮䜓がんが増加しおいたすから、閉経埌も怜蚺が必芁です。

䞍正出血は倧きな手掛かりで、がんになる前の状態の子宮内膜増殖症の段階でも、䞍正出血が出るこずがありたす。症状が出おから怜蚺しおも、進行がんずは限らないわけです。逆に、進行がんの段階になっおも、䞍正出血のない人もいたすので、やはり定期的な怜蚺が倧切なのです。

ふだんから自分の䜓の健康状態に気を付け、䞍正出血や䞋り物の異垞、性亀時の出血、䞋腹郚痛などい぀もず違う兆候があったら、ためらわず婊人科を受蚺するこずも倧切です。

なお、子宮がんの怜査を受けた堎合でも、実際には子宮頞がんの怜査だけを行っおいる堎合もありたすから、泚意しお確認しおください。子宮䜓がんは子宮の奥にできるので、頞がんの怜査では発芋できたせん。

怜査はたず、现胞蚺でチェックしたす。现いチュヌブを腟から子宮の䞭に入れお子宮内膜の现胞を吞匕採取したり、挿入したブラシでかき取った现胞を、調べたす。倚少痛みがありたす。

现胞蚺で疑わしい兆候があった堎合、あるいは子宮䜓がんの疑いが匷い堎合は、最初から組織蚺が行われるこずもありたす。キュヌレットず呌ばれる现い金属棒の先に小さな爪のある道具で、子宮䜓郚の組織をかき取り、顕埮鏡で怜査する方法が䞭心になっおいたす。少し痛みがあり、出血が数日続くこずもありたす。

子宮䜓がんの治療では、手術、攟射線、抗がん剀に加え、ホルモン療法が有効な堎合もありたす。基本は、やはり手術です。

䞻な手術には、単玔子宮党摘術ず附属噚の切陀、広汎子宮党摘術がありたす。前者の手術は、腹郚を切開しお子宮ず卵巣、卵管を切陀する手術です。進行の皋床により、呚囲のリンパ節の切陀も加えたす。埌者の手術は、子宮ず卵巣、卵管、腟、さらに子宮呚囲の組織を広く切陀する手術で、呚囲のリンパ節も䞀緒に切陀したす。

手術によっお、リンパ節転移が発芋されたり、がんが子宮の壁に深く食い蟌んでいるこずがわかった堎合に、手術埌に攟射線療法を行うこずもありたす。抗がん剀を投䞎しお腫瘍を小さくしおから、手術を行うこずもありたす。

手術が難しい堎合は、抗がん剀や攟射線による治療を行うこずになりたす。抗がん剀の堎合は副䜜甚を抑える薬などが䜵甚され、攟射線治療の堎合も重い攟射線障害が起こらない範囲で治療が行われおいたす。それでも、ある皋床の副䜜甚があるこずは、やむを埗ないずころです。

たた、子宮䜓がんは女性ホルモンず関係が深いので、ホルモン療法が有効なこずがあり、泚目されおいたす。基本的には、プロゲステロン黄䜓ホルモンの働きをする薬を飲みたす。

【予防の基本は生掻習慣ず食生掻の改善】

子宮がんの予防の基本は、䜓や局郚を枅朔に保぀こずです。たた、日垞の生掻習慣や食生掻ず子宮がんは、密接な関係にあるずいわれおいたす。

改善できる生掻習慣では犁煙があり、お酒を飲みすぎない、バランスのずれた食事をし、決しお食べすぎず、適切な運動ず䌑逊をずり、ストレスをためない工倫を心掛けるこずです。

特に、食べ物では、高塩分、高コレステ ロヌル食は避け、繊維質、緑黄色野菜、魚類や、がんを抑える䜜甚があるずいわれる倧豆食品をたくさん摂取するようにしたす。

たた、がんの発生芁因ずされおいる掻性酞玠を抑える物質を倚く含む食品を取るこずも、有効ながん予防策。掻性酞玠を消去する物質ずしおは、䜓内で䜜り出される抗酞化酵玠ず、食事等から摂取する抗酞化力のあるビタミンβ―カロチン、、、矀やポリフェノヌル、カロ チノむド、倧豆む゜フラボンなどがありたす。

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