18日未明、中国南部貴州省の高速道路で、走行中の大型バスが横転する事故があり、同日正午時点で27人の死亡が確認されました。地元の警察が発表しました。バスには47人が乗っており、残る20人は救命治療中だといいます。
事故が起きた同省三都県の政府関係者によると、新型コロナウイルス対策で隔離施設に人を移送する途中だったといいます。
事故が起きたのは、省都・貴陽市の南東にある三都県の高速道路上。同県の政府関係者はバスが貴陽市の隔離対象者を市外の施設に移送する途中だったことを認めた上で、バスは同省が手配し、同県を通過していたとしています。バスの横転から半日以上たっているものの、同日夕時点で、被害者の詳細やバスがどこへ向かっていたのかなどは公表されていません。
貴陽市は17日、新型コロナの感染拡大を受け、感染リスクが高いと判断した地域の住民約1万人を隔離施設に移動させると発表していました。
中国では、ゼロコロナ政策を続ける政府の方針のもと、地域を丸ごと封鎖したり、感染者や濃厚接触者を隔離施設に移送したりするなどの対策をとっています。中国のSNS上では、「コロナでなく、コロナ対策によって失われた命だ」「なぜ真夜中に隔離のため人を移送していたのか」「情報を早く出せ」などの批判する投稿が相次いでいます。
2022年9月18日(日)
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