アメリカ食品医薬品局(FDA)がオミクロン派生型の「BA・4」と「BA・5」に対応した新型コロナウイルス2価ワクチンの緊急使用許可を承認したことを受け、アメリカ製薬大手ファイザーは1日、日本国内でも、製造販売の承認を厚生労働省に近く申請すると発表しました。
国内では、すでに同社とアメリカのモデルナ社がオミクロン型の「BA・1」と従来型由来の成分を含む2価ワクチンについて承認を申請しています。9月中旬に予定されている専門部会を経て承認されれば、当初予定の10月中旬からの接種開始を前倒しし、月内に始まる見通しです。
一方、「BA・4」「BA・5」対応の2価ワクチンが承認されれば、今後ワクチンの成分が切り替わることが想定されます。早ければ9月中にも承認され、使用可能になる見通しが出てきました。
関係者によりますと、「BA・1」対応2価ワクチンは人への臨床試験で安全性や有効性を調べたデータがあり、「BA・4」「BA・5」にも効果があるとされているのに対し、「BA・4」「BA・5」対応の2価ワクチンは、まだ動物実験のデータしか発表されていないということです。このため、イギリスは、日本と同じく「BA・1」対応2価ワクチンを選び、すでに8月に承認しています。
2022年9月2日(金)
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