アメリカ食品医薬品局(FDA)は8月31日、アメリカのファイザーとアメリカのモデルナの新型コロナウイルスの従来型と、「BA・5」などオミクロン型の派生型の双方に対応するワクチンの緊急使用許可を承認しました。感染拡大が警戒される学校の夏休み明けなどに向けてワクチンの接種体制を整えます。
承認されたファイザーとモデルナの改良ワクチンは従来型のコロナウイルスに加え、世界各国で急速に流行が広がる「BA・4」や「BA・5」などオミクロン派生型の双方に対応する「2価ワクチン」。同ワクチンは初回接種としては使えず、追加接種(ブースター接種)に限定されます。
承認を受けて、従来型のワクチンは追加接種に利用できなくなります。ファイザーのワクチンは12歳以上、モデルナは18歳以上が対象で、いずれも追加接種か初回接種から2カ月たっていれば接種可能です。
FDAのロバート・カリフ長官は発表で、「秋に入ると屋内で過ごす時間が長くなり始める。現在流行している変異型から身を守るために、接種可能な人には2価ワクチンを受けることを検討してほしい」と訴えました。
アメリカ疾病対策センター(CDC)は9月1日にワクチン接種について議論する諮問委員会を開催する予定で、これを踏まえてCDCが推奨すれば接種を始められます。
ファイザーとモデルナは9月までに出荷準備を整え、規制当局の承認直後に発送開始できると表明していました。また、FDAは先に、秋から冬にかけて使用するため、ファイザー製1億500万回分、モデルナ製6600万回分の購入契約を結んだと発表していました。
2022年9月2日(金)
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