日本航空は11日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い運航を停止していた中国・北京発成田行き旅客便の運航を再開しました。日本航空が同路線の定期便を運航するのは2020年3月以来、約2年半ぶり。当面は毎週日曜日に1便運航し、アメリカのボーイングの中型機「787」を使用します。
中国当局は新型コロナの首都流入を警戒し、国外から北京への直行便受け入れをまだ制限しています。日本航空便も北京から成田への片道運航に限られ、成田から北京は貨物便として運航します。今後、成田発北京行きの定期旅客便の再開に向けて働き掛けを行うとしている。
北京首都国際空港では11日午前、一時帰国する日本人や、日本在住の中国人らが日本航空便のチェックインカウンターに行列を作りました。手続きを終えた搭乗客には、スタッフが記念品を手渡していました。
大阪の会社に勤める30歳代の中国人女性は、「実家の都合で北京に戻っていた。直行便が増えれば往来も便利になる。新型コロナ禍前のような状況に早く戻ってほしい」と話しました。
日本航空の佐藤靖之執行役員・中国総代表は、「中国政府も国際線の便を増やしていくといっている。徐々に回復することを願っている」と期待を示しました。
日系の航空会社では、全日本空輸が7月に北京発成田行き旅客便の運航を再開し、8月には成田発北京行きも再開させています。中国国際航空など中国系も、日中間の旅客便の運航再開を進めています。
2022年9月11日(日)
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