新型コロナウイルスのオミクロン型のうち、感染の主流となっている「BA・5」に対応する成分が含まれるワクチンについて、アメリカの製薬大手「ファイザー」は、厚生労働省に承認を求める申請を行いました。
ファイザーの発表によりますと、厚労省に13日承認申請したのは、ドイツのビオンテックと共同開発するオミクロン型の「BA・4」や「BA・5」、それに従来の新型コロナウイルスに対応する成分が含まれるワクチンです。
このワクチンは、遺伝物質のメッセンジャーRNAが2種類含まれる「2価ワクチン」というタイプで、ウイルスの表面にある「スパイクタンパク質」を体の中で作り出すことで、それぞれのウイルスに対応した免疫の反応を引き起こします。
「BA・4」と「BA・5」は「スパイクタンパク質」が同じ形で、ファイザーは人に投与する前の実験のデータでは、このワクチンを追加接種することで「BA・5」や従来のウイルスなどに対する強い中和抗体の反応が得られることが示されたとしています。
アメリカでは、このワクチンの12歳以上の追加接種について8月31日に食品医薬品局(FDA)が緊急使用の許可を出し、9月1日には疾病対策センター(CDC)が正式に推奨すると発表しています。
「BA・4」と「BA・5」に対応したワクチンで日本国内で承認されたものはまだありません。
2022年9月13日(火)
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