新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されているインフルエンザについて、全国の医療機関から12月11日までの1週間に報告された患者の数は全国で1238人でした。
流行期入りの水準を大きく下回っていますが、患者数は前の週から増えており、専門家は引き続き注意を呼び掛けています。
厚生労働省によりますと、12月11日までの1週間に全国およそ5000カ所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週より602人多い1238人でした。
インフルエンザは、1医療機関当たりの1週間の患者数が全国で1人を超えると「全国的な流行期」入りとされていますが、今の時点では0・25人と大きく下回っています。
新型コロナウイルスが感染拡大して以降、一昨年と昨年はインフルエンザの感染が広がりませんでしたが、12月5日から11日までの1週間では43の都道府県で患者が報告され、1医療機関当たりの患者数は、岩手県が1・57人で、県は「流行が始まった」と発表しています。
このほか、大阪府が0・65人、富山県が0・58人、東京都と熊本県が0・50人などとなっています。
感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、「今週に入り、岩手で流行入りが発表されたほか、大阪や東京でも流行の兆候が見られ、コロナとの同時流行が現実的に起きるリスクが高まっている」と話しています。
2022年12月16日(金)
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