新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されている季節性インフルエンザについて、全国の医療機関から12月12〜18日の1週間に報告された患者の数は2592人でした。
全国では流行期入りの水準を下回っていますが、この冬は岩手県や東京都など1都5県で新型コロナの感染拡大が始まって以降、初めてその水準を上回っていて、専門家は注意を呼び掛けています。
厚生労働省によりますと、12月18日までの1週間に全国およそ5000カ所の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週より1354人多い2592人でした。
インフルエンザは、1医療機関当たりの1週間の患者数が全国で1人を超えると「全国的な流行期」入りとされていますが、現時点では0・53人と下回っています。
患者は45の都道府県で報告され、1医療機関当たりの患者数は、岩手県が2・84人、富山県が1・33人、青森県が1・25人、熊本県が1・14人、東京都が1・12人、神奈川県が1・05人と、この冬は、新型コロナの感染拡大が2020年に始まって以降、初めて「1」を超えていて、それぞれの都県は「流行期に入った」と発表しています。
加藤勝信厚労相は23日の閣議後の記者会見で、「1を超えてから6~8週間ぐらいでピークに向かって増加していくとされ、注視していく必要がある」と述べました。新型コロナも全国的な増加傾向が続き、年末年始の医療提供体制が厳しくなるとして、新型コロナ検査キットの活用などを呼び掛けました。
2022年12月24日(土)
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