中国の保健当局は、これまで毎日発表してきた新型コロナウイルスの感染者数や死者数の情報について、25日から発表を取りやめると明らかにしました。
しかしその後、別の政府機関が最新の情報を発表し、新型コロナウイルスへの対応を巡って政府機関の間で混乱が生じている可能性もあります。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会はこれまで毎日発表してきた新型コロナウイルスの感染者数や死者数の情報について、25日から発表を取りやめると明らかにしました。
この中で、今後は国の感染症対策を担う別の政府機関、中国疾病予防センターが研究のために情報を提供するとしていました。
しかし、その後「大衆の理解と研究のために提供する」として、中国疾病予防センターのホームページに一般向けに最新の感染者数や死者数の情報が掲載されました。
中国政府はすでに12月14日、「多くの無症状感染者がPCR検査に参加しておらず、実際の人数を正確に把握することができない」として、無症状感染者の人数の発表をとりやめていました。
12月7日にコロナ対策を緩めてから中国では感染者が激増し、当局の発表は実態を反映していないとの批判が高まっていました。そうした中、一部の地方都市では独自に推計を明かす動きが出ていました。山東省青島市は1日当たり49万~53万人、広東省東莞市では25万~30万人が感染しているとのデータが公表されました。
2022年12月25日(日)
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