厚生労働省は20日、15日までの1週間に全国約5000の定点医療機関に報告された季節性インフルエンザの患者数が、全47都道府県で流行入りの目安となる1人を超えたと発表しました。全国での報告数は計3万6388人で、1医療機関当たり7・37人。報告数が54人だった昨年同時期の670倍超の流行規模となりました。
地域別でみると、新たに山形県が1・50人となり、すべての都道府県でインフルエンザの流行入りの目安を超えました。最も多いのは沖縄県の33・23人で、福岡県16・96人、宮崎県16・63人が続きました。8府県で10人を超え、特に九州地方での報告が多くなっています。
学校が再開した影響で学級閉鎖なども急増。入院者数も増加しており、14歳以下と80歳以上が目立ちます。
新型コロナウイルスの流行で感染症対策が進んだことなどからインフルエンザは下火となっていたものの、昨年末に2019年11月以来となる全国での流行入りをした後、患者数が急速に増加しています。
2023年1月20日(金)
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