新型コロナウイルスの感染が急拡大している中国では、年末年始に国内を旅行した人の数が感染拡大前と比べて4割余りにとどまりました。中国政府は経済活動の再開を呼び掛けていますが、旅行客の回復にはつながっていません。
中国の文化観光省は2日夜、大みそかから1月2日までの3連休に国内を旅行した人が延べ5271万人余りと、「ゼロコロナ」政策のもとで厳しい行動制限が求められた前の年の同じ時期に比べて0・44%増加したと発表しました。
しかし、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する以前の4年前の同じ時期と比べると4割程度にとどまり、依然として低い水準となっています。
中国政府は経済活動の再開を呼び掛けていて、首都・北京市の天安門広場や商業施設などでは連休中にぎわいが戻りつつある様子もみられましたが、省をまたぐ遠距離の旅行より近くの観光地を訪れる人が多く、旅行客の本格的な回復にはつながっていません。
1月21日からは旧正月の「春節」に合わせた7日間の大型連休が始まり、大勢の人が帰省することが予想され、感染拡大で医療体制のひっ迫が深刻になっている地方都市や農村部では、医療機関が薬の調達を急ぐなど対応に追われています。
2023年1月3日(火)
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