2023/01/13

🟪第一三共がmRNAコロナワクチンの承認を申請 国内の製薬会社で初

 開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、製薬大手の第一三共は厚生労働省に対して、承認を求める申請を行いました。アメリカのファイザーやモデルナと同じタイプの「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」で、国内の製薬会社でこのタイプのワクチンの承認申請は初めてです。

 第一三共は、開発を進めてきた新型コロナのmRNAワクチンについて13日、厚生労働省に製造販売承認の申請を行ったと発表しました。

 このワクチンは人工的に作った遺伝物質mRNAを投与することで、体内でウイルスが細胞に感染する時の足掛かりとなるスパイクたんぱく質の一部が作られるようにして、免疫の反応を引き起こす仕組みです。

 当初に広がった従来型の新型コロナウイルスに対応した成分が含まれていて、18歳以上を対象に、3回目の接種としての使用を想定しているということです。

 18歳以上の約5000人を対象に3回目の接種を想定して行った最終段階の臨床試験(治験)では、ファイザーやモデルナのワクチンと同じ程度の有効性を確認でき、安全性も問題なかったとしています。

 国内の製薬会社が開発を進めてきた新型コロナワクチンの承認申請は、塩野義製薬の「組み換えたんぱく質ワクチン」に続いて2例目です。

 第一三共は、「オミクロン型に対応したワクチンの開発も引き続き進める。国産ワクチンを迅速に提供し、社会の安心、安全や人々の健康を守ることに貢献したい」とコメントしています。

 第一三共は2023年中の実用化を目指しています。海外への承認申請は未定といいます。

 2023年1月13日(金)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟪小中学生の体力調査、中学生男子はコロナ感染拡大前を上回る

 全国の小学5年生と中学2年生を対象に、50メートル走など8つの項目で体力や運動能力を調べる今年度の国の調査で、中学生の男子の合計点は新型コロナウイルスの感染拡大前を上回りました。一方で、小学生の男女は低下傾向にあり、スポーツ庁は運動の機会を増やす取り組みに力を入れていく方針で...