アメリカで拡大中の新型コロナウイルスのオミクロン型の派生型「XBB・1・5」に対するワクチンの予防効果は、従来型や他のオミクロン型よりも低かったとの実験結果を、東京大医科学研究所の河岡義裕特任教授(ウイルス学)らの研究チームが13日、公表しました。ただ、一定の効果は確認されており、オミクロン型対応ワクチンの接種は感染対策として有効としています。
また、国内で承認されている抗ウイルス薬の点滴薬「レムデシビル」と飲み薬「モルヌピラビル」「パキロビッド」「ゾコーバ」は、従来型に対するのと同程度に増殖を抑える効果がありました。
感染によってできた免疫から逃れる力は、従来型や他のオミクロン型よりも強くなっていました。世界保健機関(WHO)も、免疫から逃れる力はこれまでで最高クラスと推定しています。
成果はイギリスの医学誌「ランセット・インフェクシャス・ディジージズ」電子版に掲載されました。
2023年2月14日(火)
0 件のコメント:
コメントを投稿