新型コロナウイルス禍で停止していた国際クルーズ船の国内受け入れが3月1日、3年ぶりに再開します。静岡市の清水港を皮切りに東京港、名古屋港など、国内の港に相次いで入港します。港を抱える東京都や静岡市などでは、経済効果を期待する声が上がっています。
国際クルーズ船は、「ダイヤモンド・プリンセス」での新型コロナ集団感染を機に、2020年3月以降、国内での受け入れを中止しました。国土交通省が昨年11月、訪日客回復に向け受け入れ再開を決定。業界団体は上陸時の対策を始めとする感染拡大予防指針を公表していました。
3月1日に清水港に寄港するのは、ドイツのクルーズ船「アマデア」(定員600人、2万9008トン)。静岡市や東京都などによると、タヒチやグアム、サイパンを周遊した後、午前8時に清水港に寄港、2日午前7時半には東京港に着き、4日午後5時にフィリピンに向けて出港し、5日午前8時に名古屋港に入る予定。
静岡市では3月1日の寄港に合わせ、出迎えの太鼓演奏や歓迎式典を企画。アマデアを含め3月は6回、4月は12回のクルーズ船寄港を予定しており、2023年度中は過去最多の77回という「寄港ラッシュ」になる見込み。市の当初予算案にも、イベントや誘客、見送り花火などに約8000万円を盛り込みました。感染対策と誘客の両立が課題となりますが、市の担当者は「指針に沿った感染予防に取り組む」と力を込めました。
東京港では、新たな玄関口「東京国際クルーズターミナル」を2020年9月に開業。東京都の担当者は「これまでは国内船のみだったが、今年は本格的に稼働できる」と歓迎しました。
2023年2月19日(日)
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