2022年1年間で自殺した小中学生や高校生は暫定値で512人となり、初めて500人を超えて過去最多になる見通しです。文部科学省は全国の教育委員会に対し、悩みや困難を抱える子供たちにいちはやく対応するよう通知しました。
厚生労働省が2月に発表した統計では、2022年1年間で自殺した児童生徒の数は暫定値で512人となり、2021年の確定値を39人上回り、統計のある1980年以来、初めて500人を超えて過去最多となる見通しです。このうち、高校生が2021年より38人多い352人、中学生が5人少ない143人、小学生が6人多い17人でした。
これまでは2020年の499人が過去最多で、高校生339人、中学生146人、小学生14人でした。
文科省の分析によりますと、学業の不振や入試、進路の悩みなどが関係しているとみられるケースが多いということです。
こうした中、文科省は28日、全国の教育委員会などに通知を出し、悩みや困難を抱える児童や生徒をいちはやく察知し、保護者などと連携して対応するように求めました。
永岡桂子文部科学大臣は2月28日の会見で、「児童や生徒に、味方になってくれる大人は必ずいると知っていただきたい。保護者や学校関係者は児童や生徒の微妙なサインに注意を払い、不安や悩みの声に耳を傾けていただきたい」と述べました。
文科省などは相談窓口を設置しています。「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310です。
2023年3月4日(土)
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