厚生労働省のエイズ動向委員会は22日、2022年の1年間に新たにエイズウイルス(HIV)の感染が判明した人が、前年比187人減の870人(速報値)となり、6年連続で減少し、過去20年で最も少なくなったと発表しました。
870人のうち、およそ3割がエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症していたということです。
また、2022年に行われた検査の数は7万3104件(確定値)でした。過去20年間で最も少なかった2021年と比べると、約1万5000件増加しましたが、新型コロナの感染拡大前の2019年と比較すると約半分にとどまっています。
厚生労働省は、新型コロナによる業務ひっ迫で保健所や医療機関による検査が滞った状態が続いたほか、受検者の検査控えも影響したとみていて、感染者を十分に把握できていない恐れがあるとしています。
その上で、早い段階で治療を始めればエイズの発症を抑えることができるほか、感染を広げるリスクも減らすことができることから、感染に心当たりがある人は早めに検査を受けるよう呼び掛けています。
2023年3月23日(木)
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