田辺三菱製薬(大阪市)と阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)は27日、百日ぜき、ジフテリア、破傷風、ポリオ、ヒブ(インフルエンザ菌b型)を予防する5種混合ワクチン「ゴービック」の製造販売が厚生労働省から承認されたと発表しました。国内では、ヒブを除いた4種混合はすでに承認されていたものの、5種混合は今回が初めて。乳児のワクチン接種回数を少なくできます。
4種混合ワクチンとヒブワクチンは2歳ごろまでの間に計8回の接種が必要ですが、5種混合になると4回に減らせます。
田辺三菱製薬は、「接種回数の削減は乳幼児および保護者の負担軽減につながる」としています。
厚労省では5種混合ワクチンを原則無料の定期接種の対象に加えるかどうかを議論しています。田辺三菱製薬は、この議論を踏まえて販売時期を検討します。
田辺三菱製薬の4種混合ワクチン「テトラビック」は、2022年3月期の売り上げが104億円でした。
ドイツやフランスではすでに、5種混合ワクチンにB型肝炎を加えた6種混合ワクチンが実用化されています。
2023年3月28日(火)
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