2023/04/30

🟩明治ホールディングスの製薬子会社、コロナワクチンの製造販売承認を申請 アメリカのバイオ企業が開発

 明治ホールディングスの製薬子会社Meiji Seika ファルマ(東京都中央区)は28日、アメリカのバイオ企業アークトゥルス・セラピューティクスが開発中の新型コロナワクチン「ARCT―154」について、日本での製造販売承認を厚生労働省に申請したと発表しました。

 開発中のワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれるタイプのワクチンで、アメリカのモデルナやアメリカのファイザーなどが開発し、日本で実用化されているmRNAワクチンより、投与量が少なくてすむメリットがあります。成人用で、現在の感染者に多い「オミクロン型」にも有効とみられています。

 Meiji Seika ファルマは、ワクチンの実用化権を持つオーストラリアのCSLグループと契約しており、日本での供給や販売を担います。医薬品の受託製造会社のアルカリス(千葉県柏市)と連携し、同社が福島県南相馬市に建設中の工場で生産する予定といいます。

 新型コロナワクチンを巡っては、明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクス(熊本市)も「不活化」と呼ばれるタイプのワクチンを開発しており、2023年度内の供給開始を目指しています。これに加えて、mRNAワクチンも用意することで、先行するモデルナやファイザーを追います。

 2023年4月30日(日)

0 件のコメント:

コメントを投稿

🟥新感染症のPCR検査を素早く確立 国立衛研が模擬検体を開発

 新たなウイルス感染症が広がり始めた際、感染者の発見に役立つPCR検査を早期に使えるようにするため、国立医薬品食品衛生研究所などが性能評価に使う模擬検体を開発している。病気を起こさない疑似ウイルスと、唾液や鼻の粘膜を模した液体を混ぜたもので、実際の患者の検体が集まるのを待たずに...