中国で感染症研究の権威とされる鍾南山氏は22日、中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、昨年12月前後に続く「第2波」が今年6月末にピークに達して1週間に6500万人が感染するとの予測を明らかにしました。感染再拡大は経済活動の再開や中国と海外の往来に影響する恐れがあります。
中国政府は昨年末の感染爆発を経て流行が沈静化したとして対策を徐々に緩和してきたものの、最近になって都市部を中心に再感染する人が増加しています。
中国メディアによると、中国政府のコロナ対策の専門家チームでトップを務めた鍾氏は、広東省で開かれたフォーラムで予測を発表。第2波は4月中旬に始まり、5月末には1週間に4000万人が感染するとの見通しを示しました。
鍾氏は15日に、広州市で流行中のウイルスを巡り「主流株はXBB・1・9・1だ。発熱外来のデータによると、検査を受けた発熱患者のうち、20~25%が新型コロナウイルス感染者だ」と発言。「実験室内での関連研究やシンガポールなどの実地研究によると、コロナ感染によって獲得された抗体は4~6カ月以内ならば体を保護する役割を果たすが、変異型のXBBに対する免疫力は弱まる可能性がある。昨年12月から数えれば、今はすでにその時期になっている」ともいっていました。
2023年5月24日(水)
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