関西空港で5日午前、新型コロナウイルスの影響で休止していた全日空の上海(浦東)定期便が3年ぶりに運航を再開しました。関空からの同社の国際線再開はコロナ禍後初。まずは週に往復3便を運航します。
コロナ禍前、全日空は関西空港から中国各都市への便を週に往復49便運航していましたが、2020年3月からすべての国際線を運休していました。全日空の宮坂純子関西空港支店長は、「今日は国際線再開の第一歩。たくさんご搭乗いただいて、夏の海外旅行シーズンに向けて便を増やしていきたい」と期待を込めました。
関西空港発着の国際線の便数は、6月時点でコロナ禍前の5割超まで回復。ただ国際線の4割を占めていた中国便は、コロナ禍前の2割ほどの再開にとどまっています。
全日空は今後、中国から日本への団体旅行が解禁されて、日本人がビザなしで中国に渡航できるようになれば、中国方面への便数を増やしていくとしています。
コロナ禍前は上海便を毎週利用していたという奈良県斑鳩町の会社役員、増田隆さん(60)は、「これから仕事での行き来が増える。定期運航はありがたい」と話しました。現地法人に中国の顧客を案内する予定といいます。
関空では、上海吉祥航空が7月1日、2019年に開港した北京大興空港への新規就航を予定しています。
2023年6月5日(月)
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