新型コロナウイルスに一度感染後、再び感染した場合の平均間隔が、昨年夏の流行「第7波」では約3・7カ月だったとの分析結果を、名古屋工業大などの研究チームがまとめたことが22日わかりました。第1~3波の約16・9カ月から、感染規模の拡大に伴い徐々に短くなっていました。感染者の約3%が複数回かかり、若者が占める割合が多くなりました。
平田晃正・名工大教授は、「特に第6波以降で感染者の増加や免疫の減弱によって再感染のリスクが高まったといえる。引き続き警戒が必要」と指摘しています。
研究チームは、新型コロナで受診した約85万人の健康保険組合などのレセプト(診療報酬明細書)データを分析。新型コロナによる診療と診療の間隔が30日を超えた場合に「再感染した」と定義し、2020年4月~2023年1月の感染回数や再感染までの間隔を調べました。
期間中に複数回感染した人は、約3%に当たる約2万5000人。2020~2021年の第1~3波で最初の感染をした人が再び感染するまでの間隔は、平均で約16・9カ月でした。間隔は次第に短くなり、第4波で感染した人は約13・6カ月、第5波で感染した人は約10・9カ月、第6波で感染した人は約7・3カ月、第7波で感染した人は約3・7カ月でした。
2023年6月22日(木)
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