アメリカ航空宇宙局(NASA)は、7月の世界の平均気温が1880年以降で最も高くなったと発表しました。
NASAが14日に明らかにしたところによりますと、7月の1カ月間の世界の平均気温は、データがある1880年以降で最も高くなったということです。
基準としている1951年から1980年までの7月の平均気温と比べて、世界全体では1・18度上回り、特に気温の上昇幅が大きかった北アメリカや南アメリカ、アフリカ北部、それに南極の一部の地域では、約4度上回ったとしています。
この記録的な暑さについて、NASAは、今年5月ごろからの海水温の上昇が原因だと分析しており、さらに今後、来年2月から4月にかけて、大きな影響が現れると予測しています。
7月は、アジアやアメリカ、それにヨーロッパなど世界各地が熱波の影響を受けたほか、カナダやギリシャの大規模な山火事も、このところの暑さの影響である可能性が指摘されています。
NASAは「科学的にみても、この気温上昇が正常でないことは明らかだ」とした上で、「温暖化は人類が排出する温室効果ガスが主な原因で起きている。温暖化が進むと、人々や生態系への影響がさらに深刻になる」として、警鐘を鳴らしています。
2023年8月16日(水)
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